2013年6月7日

《プレテスト》

《講義》 被ばく・汚染疾病者医療対応

講師:熊谷 敦史

被ばく・汚染傷病者受け入れ実習に向けた講義を行う講師とホワイトボードの様子。

被ばく・汚染傷病者受け入れ実習に向けての講義

感想等(抜粋)

必要な情報が何か、どのような対応をすべきかを知るために、METHANEというのを知ることができ大変参考になった。被ばくや汚染があっても人命第一に優先というのは、医療の根本的なことは変わらないと再確認できた。また、治療に集中してしまい、自分自身が被ばくしないような意識を持たないと危険であることも分かった。傷病者の搬送方法ではABC優先だが、拡大防止もきわめて重要であり、特に搬送経路を複数確保することは初めて知った。

《ワークショップ》 放射線事故対応(密封線源紛失事故、原発事故)

講師:佐藤 久志 (放射線災害医療センター)・熊谷 敦史

2班(1班6名構成)に各1題の設定が与えられ、具体的な事態、設定に対して各職種の準備、判断、対応を考える演習。線量計算も含まれており、より専門的な放射線のリスク認識を求める内容。

福島県立医科大学の会議室で、数人の男性が資料を囲んで話し合っている様子。
医療に関するプレゼンテーションを行う二人の講師と聴衆がいる教室の様子。

感想等(抜粋)

ファシリテーターの誘導のもと、ポイントをおさえて学ぶことができた。線量計算は難しかったが、線源の強さ、時間、距離などからの線量計算の大まかなイメージがわかった。

《実習》 被ばく・汚染傷病者受入実習

講師:長谷川 有史(放射線災害医療センター)・熊谷 敦史・安井 清孝

被ばく・汚染傷病者受け入れに対するシミュレーション実習。情報収集、個人防護、汚染拡大防止、患者救急対応を防護服着装を含めて実践。

医療従事者が防護服を着用し、患者を運ぶ様子が写っている。福島県立医科大学の現場での活動を示す。
医療現場で作業する医療スタッフが、患者の治療にあたっている様子。

感想等(抜粋)

実際に行ってみると最初は戸惑うことが多い。しかし、机上演習とうまくリンクしていて、またDr.も救急の先生のため、JATECの基礎が有り、時間は窮屈であったが、非常にうまく体験させてもらえたと思う。

《施設見学》 福島めばえ幼稚園

講師:伊藤 ちはる(福島めばえ幼稚園教員)

伊藤主任により震災当日~現在に至るまでの経緯、対策等に関する説明。震災から2年たった現在は、園児の描く絵は震災前に戻りつつあるが、保護者の子どもを思うストレス(福島で生活する覚悟、漠然とした将来に対する健康や福島の状態への不安、など)への対応として、保護者のメンタルケアを現在も実施。

福島県立医科大学の教室で行われている講義の様子。講師がプレゼンテーションを行い、受講者が聴講している。
大学の教室でのディスカッションの様子。数人の学生が参加し、講師が話している。

感想等(抜粋)

お話が聞けてとても良かった。震災以降の屋内遊びの工夫や検討も試行錯誤を繰り返している様子が良く分かった。また子どもだけではなく親、部下、上司、放射線対策(除染)などに気配りをすごくされている様子が分かった。この保育士さんならきっと子どもたちの2年分の「感覚・感触」を取り戻す糸口が見えるのではないかと思います。

《講義》 福島第一原発作業員のメンタルヘルスと諸問題

講師:重村 淳(防衛医科大学校)

震災直後から今に至るまでの、震災支援者、特に災害支援者のメンタルヘルスの第一人者であり、福島第一原発作業員のメンタルサポートを続けている、防衛医大の重村講師による講義

医療に関する講義を受ける学生たちと、プレゼンテーションを行う講師の様子。
医療に関する講義を受ける参加者たちが、プロジェクターの映像を見つめている教室の様子。

感想等(抜粋)

目の前で爆発を目撃し、津波が押し寄せてくるのを目の当たりにした作業員が、それでもそこで働くことを選択し、苦悩と恐怖の日々を送っているという、福島原発の現状を、マスコミは原発の非難ばかりせず、客観的に伝えて欲しいと思う。

《講義》 福島原発事故の人文社会科学的側面

講師:藤野 美都子 ・ 福田 俊章(人間科学講座)

原発に依存してきた福島の歴史から、福島の今(避難区域再編、人口減少、避難生活者の健康問題、人々の分断等)や事故責任の問題に関する考察、災害によって住民避難をした経験をもつ三宅島との相違等、法律学、倫理学的視点から福島を見つめる講義

福島県立医科大学の教室で、講師がプレゼンテーションを行い、学生たちが聴講している様子。
医療に関する講義を受ける参加者たちが、講師の話を真剣に聞いている様子。

感想等(抜粋)

藤野先生と福田先生のお二方は医療関係者でない分、より身近な県民の声と事実を知ることができた。子ども達の放射線教育が充実していることは素晴らしいことであり、日本ももっと取り組んでいってもらいたい。内部被ばく防止のための営農計画なるものがあることを初めて知り興味深かった。

《ポストテストと解説》

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