2015年5月23日

《講義》 福島原発事故の人文社会科学的考察

講師:藤野 美都子・福田 俊章(人間科学講座)

放射線災害における法学的視点からの考察(藤野)及び哲学・倫理的視点からの考察(福田)

福島県立医科大学で講演を行う女性がマイクを持ち、聴衆に向かって話している様子。
講演を行う男性と聴衆が座っている会議室の様子。

感想等(抜粋)

(藤野先生)各方面で法律は整備されているが運用方法までは決まっていない事など、問題点がわかりやすく示しており理解できました。原発と共存せざるを得ない状況への対応策・今後整備される方向性も教えて頂けると、より興味深いかと思いました。(福田先生)「全ての事象は自己で責任をもつ覚悟が必要」には感銘をうけました。

《講義》 被ばく・汚染疾病者医療対応

講師:熊谷 敦史

被ばく・汚染傷病者受け入れ実習に関する講義を行う講師と受講者たちの様子。

被ばく・汚染傷病者受け入れ実習に向けて、被ばくと汚染の概念、搬送や医療機関での準備・対応等に関する講義

感想等(抜粋)

傷病者を受け入れる側として、移送後どうすれば汚染拡大せずに移動・処置ができるのか迅速に行うためには、何を考えて行動をしておかなければならないのか、とても考えた内容でした。そして汚染が入る事で優先順位を見失しなわないようようにしないといけないと思った。

《講義》 急性期原子力災害医療対応の現実

講師:長谷川 有史(放射線災害医療センター)

震災時の救急医療について講演する男性が、聴衆に向かって話している様子。

震災時の救急医療現場の混乱とその原因、緊急被ばく医療体制の再構築のための整備及び教育について、講師自らの体験に基づいて伝える

感想等(抜粋)

急性期の原子力災害の受入れの難しさを感じました。仮に準備が完全に出来ていても、外的要因でスクリーニングレベル等の問題が起きる可能性も含んでいる現象。正直、想像が付きませんが、神戸から災害医療が発展した様に放射線災害医療の分野に関わる各々が考え、連携して解決を図り前に進んでいこうと思います。

《ワークショップ》 2次被ばく医療機関における放射線事故対応

講師:佐藤 久志 (放射線災害医療センター)・熊谷 敦史・吉田 浩二

3班に分かれ、原発内の傷病者発生シナリオに対して各職種の準備、判断、対応を考える演習。線量計算も含め、より専門的な放射線のリスク認識を求める。

福島県立医科大学の講演会で話す男性、背景には歴代の学長の肖像画が飾られている。
大学の教室でプレゼンテーションを行う女性と、聴講する学生たちの様子。背景には歴代の教授の肖像画が飾られている。

感想等(抜粋)

一連の流れの演習を通じてディスカッションでき、有意義でした。数値計算を的確に行い、根拠を示して対応することの大切さも再認識できました。自施設でも演習を行っていきたいと思います。

《講義》 急性被ばく症候群と放射線事故の歴史

講師:熊谷 敦史

講義中の男性がスライドを指し示し、急性放射性症候群について説明している様子。

急性放射性症候群についての概説と、過去の放射線事故(スリーマイル島事故、ハンフォード事故、JCO臨界事故等)の事例に関する講義

感想等(抜粋)

実際に起こった放射線事故について詳しく知る事ができた。高線量被ばくの症例から、改めて放射線の被ばくの恐ろしさを、しっかり頭に入れておきたいと思った。そこから低線量被ばくについても考え直したい。

《講義》 リスクコミニュケーションと医療者の役割

講師:熊谷 敦史

医療者が震災と放射線健康リスクについて講義を行っている様子。聴衆が参加している。

島における住民に対する震災及び放射線健康リスクにいかに対応するか、医療者の視点からこれまでの経験と今後あるべき姿を考える講義

感想等(抜粋)

よろず相談で放射線の質問が減っているのが、遺伝すると答える人は約50%いるという現状。私は、この現状は、放射線による問題を自己にて解決できる時期にいるのだと勘違いしていたが、自身もそうである様に、初めて会う人にdeepな事を話せないという部分で、「話がない」のでなく「話せない」のだと気付いた。

《ポストテストと解説》

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