2015年1月28日

《講義》 福島第一原発内の救急医療とこれまでの福島第一原発内労働者に対する労働保健活動

講師:長谷川 有史(放射線災害医療学講座)

福島県立医科大学で講演を行う医師が、聴衆に向けて話している様子。

福島第一原発内で実際に起こっている健康問題とその対応の取り組み

感想等(抜粋)

原発内で発生する救急患者のほとんどが除染を要する状態ではなく救急外来で初療を受けているという事実は自分にとって意外に感じられた。しかし、本当に重症で被ばく(除染を要する)している状態の救急患者発生に備えることの重要性を強調しておられ、全く同感であった。

《ランチョン》 被災住民の避難生活

講師:安井 清孝

講義中の講師がプレゼンテーションを行い、受講者が聴講している様子。

避難開始から避難所、仮設・借り上げ住宅、そして現在の避難者の生活と健康問題について解説

感想等(抜粋)

住民の避難生活について、前回のセミナー内容をふまえ、より深く具体的な内容を学ぶことができました。住民が避難所でどのように過ごしていたのかを知り、精神的・身体的苦痛の状況が伝わってきました。避難所では様々な問題があり、住民それぞれが苦労していることを身にしみて感じました。少しずつ復興し、避難住民の方々が少しでも精神的・身体的苦痛が軽減できたらよいと思います。

《演習》 被ばく線量測定演習

講師:石川 徹夫(放射線物理学講座)、熊谷 敦史

参加者がテーブルを囲んで被ばく線量の推定について学んでいる様子。講師が後方で説明を行っている。

様々な状況を想定して被ばく線量を推定し、演算する

感想等(抜粋)

当院でも、汚染患者の受け入れの仕方を練習しマニュアルを作成したが、スクリーニングレベルの決定や測定した値がどのくらいの被ばくになるか分からなく放射線管理要員にお任せしていました。今回被ばく線量推定演習を行って、測定した値から被ばく線量を計算で求めることができるようになりました。これからは、測定した値で計算によって何が分かるのかを考えていきたいと思っています。

《演習》 避難所設営机上演習(SOS)

講師:安井 清孝、吉田 浩二

住民が一次避難所での生活を模擬し、問題解決に取り組む様子。テーブルには多くの資料や道具が広がっている。

学習者が一次避難所で生活する住民となって、さまざまな問題に対応してゆく

感想等(抜粋)

自分が避難所でどう行動するのかを、単にシミュレーションするだけではなく、他のチームの情報と比較しながら、より良いsolutionを導く努力をする作業はふだんから機会をつくっていく必要性を感じた。自分が病院でゾーニングをシミュレーションする作業にも今回の経験を活かしていきたいと思った。

《講義》 リスク認知
《ワークショップ・討論》 リスク認知に関するWS・討論

講師:中谷内 一也(同志社大学)

一般大衆に対する統計情報の影響力、リスク認知のあり方等について社会心理学的実験の結果を交えて解説

福島県立医科大学で講義を行う男性が、プレゼンテーションを前にして話している様子。
医療に関する研修会で講師が話している様子。参加者はマスクを着用し、真剣に聞き入っている。

感想等(抜粋)

非常に関心のあるコマであったため、中谷内先生話を聞き入ってしまった。直感的リスク認知の基本因子を用いての原子力発電所の説明の方法が分かりやすく、自分もこれからの仕事に生かせる方法だと思った。主要価値類似モデルを用いて、能力、価値共有、動機づけなどが信頼と関係あることを学んだ。

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