2014年9月25日

《開講式》 自己紹介・アイスブレイク・オリエンテーション・プレテスト

福島県立医科大学の開講式で挨拶をする大津留晶センター長。参加者が聴講している様子。

災害医療総合学習センター長 大津留 晶による挨拶後、プレテスト。

《講義》 急性期原子力災害医療対応の現実

講師:長谷川 有史(救急医療学講座・放射線災害医療センター)

震災時の救急医療について講演する講師が、聴衆に向かって話している様子。

震災時の救急医療現場の混乱とその原因、緊急被ばく医療体制の再構築のための整備及び教育について、講師自らの体験に基づいて伝える

感想等(抜粋)

成功例を挙げるのではなく、不測の事態として発生した複合型災害に対して情報、行動の錯綜、それらに直面した医療者の苦悩が疑似体験でき、放射線事故以外の事案でも教訓となる内容であった。

《ワークショップ》 福島原発事故がもたらした問題を考える

講師:熊谷 敦史・安井 清孝・吉田 浩二

講習前に、自身の体験やeラーニングをもとに、学習者が主体的に福島の災害後の問題点を抽出し議論するブレインストーミング

福島県立医科大学の講義室で、プレゼンテーションを行う講師と聴講者たちの様子。
学生たちが大きな紙にアイデアを書き込んでいる様子。教育や研究に関するディスカッションを行っている。

感想等(抜粋)

個人が思う問題はそれぞれであるが、KJ法はそれら個人思考を可視化し整理するのに非常に有効な手法であると思う。今回は問題の抽出が目的であり、以降の講義の序章にもなったし、人間関係構築の機会にもなった。

《講義》 福島の震災

講師:熊谷 敦史

福島県立医科大学の教室で、講師がプレゼンテーションを行い、学生たちが聴講している様子。

東日本大震災における複合災害の概要、住民避難に伴う問題点の考察

感想等(抜粋)

自然災害である地震津波被害,それらが引き金となった原発事故の実情、そして直接的健康問題ではないが,避難者の統計を踏まえた現状は原発を有する隣県の人間として「もし、茨城が」という形で重ね合わせることができた。

《実習》 放射線測定(屋内、線源、野外)、体表面スクリーニング、霧箱実験

講師:安井 清孝・熊谷 敦史・吉田 浩二

室内放射線測定実験にて距離・時間・遮蔽の効果を確認し、大学敷地内の環境放射線測定と、表面汚染密度の評価を行った。霧箱実験では、モナズ石(トリウム含有)によるアルファ線の飛跡を確認した。

医療機器を囲んで話し合う福島県立医科大学の学生と教員の様子。
福島県立医科大学の学生たちが、道路脇の排水溝を調査している様子。

感想等(抜粋)

実際に機器を用いて身近な場所の放射能測定を行うことで、いま自分がいる場所の安全性を確信でき、不必要に恐怖を感じることが無いことを理解できた。これまで机上の放射線理解のための講義を何度聞いても理解が遅々として理解が進まなかったが、百聞は一見に如かずを実感した。

《講義》 福島における放射線リスク(1・2)

講師:熊谷 敦史

福島県立医科大学での講演中、スライドを指し示す男性の姿。背景には公園の遊具が描かれている。

原爆被爆者やチェルノブイリ事故から得られた放射線の健康影響に関する知見の概説、さらに福島の現状(住民の被ばく量や環境や食品の汚染状況)に関するデータの紹介と解説を含め、福島における健康リスクを考察する

感想等(抜粋)

放射線に関して、様々な分野で、専門家が調査に基づいたデータを発表しているにも関わらず、市民は誤った知識を信じてしまう。リスクが大きい方を懸念することは、危険を避けるためには大切なことだが、自身のためにも情報の選択をしてほしいと思った。また、そのためには行政はなにができるのか考えさせられた。

《ポストテストと解説》

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