医療-産業トランスレーショナルリサーチセンター（TRセンター）が、現在進めている、新型コロナウイルス感染症の抗体医薬品の研究について、あらためてのお知らせ申し上げます。

既報の通り、TRセンターでは、今年2月より、新型コロナウイルス感染症の治療薬、予防薬、検査薬等の開発に有用な抗体およびその取得法の研究を進めてきました。
TRセンターが持つ世界で唯一のシステム「タンパク質マイクロアレイ解析システム」により、1枚のマイクロアレイに、抗原となるタンパク質や病原体など4,000種類程度が搭載されており、1回の解析で4,000種の抗原に対する抗体の結合が検出可能となります。

この「タンパク質マイクロアレイ解析システム」を用いて、新型コロナウイルス感染症回復者の血液から新型コロナウイルスに対する中和活性（ウイルスの感染を防ぐ能力）を持つ抗体（中和抗体）を生み出す遺伝子を取得し、その抗体を大量生産することで、この感染症の予防薬や治療薬の開発支援を目指しております。

そのためには、よりたくさんの新型コロナウイルスに感染し回復した方の血液が必要です。
そこで、新型コロナウイルスに感染し、回復した方で採血にご協力頂ける20歳以上の方を募集しております。 献血ボランティア募集についての詳細は、下記よりご参照いただけますでしょうか。
https://www.fmu.ac.jp/home/trc/covid-19/

また、本研究の概要につきましても、ご紹介させていただきます。（研究の概要 PDF ）
新型コロナウイルスに感染し、回復した方への採血のご協力をお願いさせていただきますとともに、新型コロナウイルスに感染された皆様に、心よりお見舞いを申し上げます。一日も早いご全快をお祈り申し上げます。