英国科学誌「BMC Geriatrics」掲載(令和4年4月23日オンライン)
Effects of a Laughter Program on Body Weight and Mental Health among Japanese People with Metabolic Syndrome Risk Factors: A Randomized Controlled Trial
メタボリックシンドロームの因子を持つ住民における笑いプログラムによる体重と精神的健康度への効果

舟久保 徳美(ふなくぼ・なるみ)
医学部 疫学講座 助教
研究グループ
舟久保 徳美、江口 依里、林 利恵、広崎 真由美、白井 こころ、岡崎 可奈子、 中野 裕紀、林 史和、小俣 純一、今野 弘規、磯 博康、大平 哲也公立大学法人福島県立医科大学医学部疫学講座、大阪大学公衆衛生学講座、岡山大学公衆衛生学らの共同研究グループ
概要
論文掲載雑誌:「BMC Geriatrics」 (令和4年4月23日オンライン)
2017~2019年にメタボリックシンドロームの因子を持つ地域住民235名に対して約12週間にわたり「笑って健康教室(笑いヨガ、笑いのミニレクチャー、落語)」を実施し、笑いの心身への効果についてその内容が英国科学誌「BMC Geriatrics」にOnline掲載されました( https://bmcgeriatr.biomedcentral.com/articles/10.1186/s12877-022-03038-y )。
43~79歳の男女に笑いの介入研究を行ったところ、体重が減り、ストレスが下がり、幸福度や健康関連生活の質が上昇しました。大規模で多施設において心身両方への効果を報告したはじめての研究です。また、この結果はコロナ禍におけるストレス増大や運動不足による肥満に笑いが有効である可能性を示している点でも重要です。福島県では、コロナ禍の健康管理の一環として笑いの効果に関する動画を配信していますが(福島県立医科大学健康増進センターホームページ https://fukushima.kenzo-c.jp/media/video/covid19 )、今回、科学的根拠をもって笑いの有効性が確認されました。
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