教育・研修体制

新人教育

当院では1年目の薬剤師に対し、薬剤師の業務を幅広く経験してもらい、
臨床に即した知識・技能をバランスよく習得できるようなプログラムを実施しています。
新人教育プログラムシートを用いて、自己評価&指導薬剤師による評価を行っており、
到達目標を目指して研修を行います。

  1. 理念

    薬剤師の使命と役割を自覚し、医療人に相応しい倫理観と基本的な知識および技能を備えた、地域に貢献できる薬剤師を養成する。

  2. 基本方針
    1. (1)

      技術および人格に優れた、社会から求められる薬剤師となること。

    2. (2)

      幅広い薬物療法における実践能力(態度・技能・知識)を修得すること。

    3. (3)

      患者本位で思考・行動する姿勢を持つこと。

    4. (4)

      他の医療スタッフと協調しチーム医療を円滑に遂行すること。

    5. (5)

      常に医療の安全に配慮すること。


  3. 運営
    1. 体制

      福島県立医科大学附属病院の方針に則り、当院の薬剤師卒後研修委員会と連携し、薬剤部が初期臨床研修の管理、研修計画の実施、指導体制の全ての面において責任をもつ。

    2. 研修責任者

      薬剤部長を初期臨床研修の責任者とする。研修責任者は研修担当者を任命し、初期臨床研修委員会を組織する。

    3. 初期臨床研修委員会(研修担当者)

      初期臨床研修委員会は研修責任者の指示の下、以下を行う。

      • 初期臨床研修の計画を立案する。

      • 薬剤部職員の中から適切な職員をメンターとして選出する。

      • 研修者やメンターの精神的負担や体調管理に配慮し、研修期間内に各カリキュラムで定める到達目標が達成できるよう総合的な支援を行うとともに、研修計画の調整を行う。

      • 初期臨床研修のために必要とする情報を収集する。

      • 研修計画、カリキュラム、評価方法について年1回見直し、改善のための方策を実施する。

    4. メンター
      • 研修者1名に対して、1名のメンターを配置する

      • 各業務におけるメンタル面も含めた相談等を行い、研修者が円滑に研修できるように支援する。


  4. 実施要項
    項目 内容
    医療機関に勤務する上で基礎となるもの
    • 基本理念、研修目標、基本姿勢、個人情報保護、社会人マナー
    • 医療安全
    • 感染対策
    調剤業務
    • 処方箋、伝票の種類、調剤の区分
    • 計数計量調剤、一包化調剤、麻薬調剤
    • 処方箋監査、疑義照会
    • 投薬窓口業務
    注射薬調剤
    • 注射処方箋の種類
    • 個人セット、アンプルピッカーの操作方法
    • 注射薬調剤
    • 注射処方箋監査、疑義照会
    医薬品情報管理
    • 情報収集と適切な情報提供
    • 医薬品の採用手続き
    • オーダリング
    麻薬管理
    • 麻薬処方箋(注射箋)の調剤、管理方法
    がん薬物療法
    • 事前準備、ミキシング
    • 調製室監査、運用
    • レジメンチェック
    院内製剤
    • 院内における取り扱いについての理解
    治験・臨床研究
    • 治験、臨床研究における薬剤師の役割
    病棟薬剤業務・チーム医療
    • 病棟業務概要
    • 持参薬報告
    • 患者指導、指導記録
    • チーム医療
    抗菌薬の血中濃度測定に関する基本的知識
    • 抗菌薬のTDMに関する基礎知識

  5. 研修スケジュール概要
    薬剤師新人教育プログラム