大原綜合病院 泌尿器科紹介
- 大原綜合病院は、創立以来百年以上の長きにわたり福島市の街中で市民をはじめ近隣の住民の方々の健康をお守りしてきました。創生期においては医学研究所をもつ病院として野兎病の研究など医学医療の進歩に貢献し、現在では救急医療(二次救急指定病院)はもとより地域医療の中核として、地域医療支援病院の認定を受け、開放型病院としても多数の医科・歯科の登録医と連携して共同診療を行っています。
- 当科は吉田純也(主任部長)と横山純(顧問)の2名で診療を行っております。また大学病院から診療応援をいただいており、木曜日一日と第二、第四土曜日半日に外来診療はもちろん、患者さんの治療方針に関する相談や、手術応援など助けていただいております。当院では毎週土曜日も午前中のみ外来診療を行っております。現在の一日の外来患者数は平均50名です。手術は毎週月曜日、火曜日、木曜日の午後に行っております。水曜日、金曜日の午後は検査日で前立腺生検や尿管ステント交換、腎ろう造設、逆行性腎盂造影、膀胱造影などさまざまな検査を行っております。また尿路結石に対する体外衝撃波結石破砕(ESWL)はほぼ連日、主に外来通院で行っております。必要に応じて入院治療も可能です。手術は総数で年間150件余り、入院患者数は一日平均10名弱というところです。
症例数・治療・成績
11年度の主な手術件数は、前立腺全摘除術20件、膀胱全摘+回腸導管造設術3例、経尿道的膀胱腫瘍切除術46例、経尿道的前立腺切除術21例、開腹根治的腎(尿管)摘除術3例、腹腔鏡下腎(尿管)摘除術11例、ESWL291例、前立腺生検119例等。10年度は、前立腺全摘除術14例、膀胱全的+回腸導管造設術2例、経尿道的膀胱腫瘍切除術51例、経尿道的前立腺切除術24例、腹腔鏡下腎(尿管)摘除術12例、ESWL339例、前立腺生検119例でした。特に前立腺がん手術、腹腔鏡下手術、経尿道的手術に力をいれております。経尿道的膀胱腫瘍切除術に関しては、一塊切除術(TURBO)を導入し、正確な深達度診断、完全切除をめざしております。腎結石や尿管結石に対するESWLは主に外来通院で施行しており、10年度からはリトクラストを導入し、破砕困難な尿管結石に対し積極的に経尿道的内視鏡手術を行っております。前立腺生検は仙骨麻酔を用い痛みがないように2泊3日で行っております。女性の悩みである尿失禁に対し、薬物療法、手術療法(TOT)を行っております。
- 当科のモットーは、患者さんの満足を第一に考えることです。押し付けの診療ではなく、なるべく患者さんと相談して、個々の患者さんの状態やご希望に合った診療をしようと努力しています。
- 泌尿器科外来、病棟、手術室スタッフも日々忙しく働いておりますが、患者さんを助ける職業なので皆生きがいを感じ、明るく楽しく仕事をしております。当院の特徴はスタッフが皆仲良く、いろいろ話しやすいところです。また最近はリハビリスタッフがかなり充実しており、周術期リハビリや廃用症候群予防を積極的に行っており、術後の患者さんの回復が非常に早い印象です。大原綜合病院では医師、コメディカル力を合わせて患者さんのために頑張っておりますので安心して受診してください。当院で研修を希望される方も、2年目の後半からは自由選択なので、ぜひ診断から治療まで全部できる泌尿器科の魅力を味わっていただきたいと思います。
関連する学会施設認定
日本泌尿器科学会専門医教育施設認定(基幹教育施設)