核医学・PET研究

脳神経

O-15標識ガスPET検査

O-15標識ガスPET検査は、脳血流量、酸素代謝率、酸素摂取率、脳血液量を測定可能なPET検査です。当講座ではPET/MRIを用いたO-15標識ガスPET検査手法を確立し、新規の定量手法を開発しています。

    O-15 標識ガス PET 定常吸入法簡便定量法についてのご紹介

アミロイドPET

 抗アミロイドベータ抗体薬の保険収載に伴い、アミロイドPETの需要が高まっています。臨床では、アミロイドPETは視覚的に陰性・陽性と判断されますが、より客観性を高めるための定量指標が提唱されています。これらの定量指標であるSUVr、Centiloid Scale、Amyloid β load、Skewness、MMRなどの指標について研究を行っています。

DAT-SPECT

 パーキンソン病やレビー小体型認知症の診断では、ドパミントランスポーターシンチグラフィ(DAT-SPECT)が普及しています。DAT-SPECTでは視覚的には正常にもかかわらず定量指標が陽性となる症例、その逆の症例もしばしば経験されます。その原因について画像解析の点から検討を行っています。

体幹部

心臓

 心臓核医学検査は新血流だけでなく、心機能動態を解析できる検査です。当院ではSPECT、PET、MRIを組み合わせたマルチモダリティでの研究を実施しています。

腎臓

 腎シンチグラフィ検査は左右の腎機能(子宮体濾過量や腎血漿流量)を非侵襲的に別々に測定可能という特徴があります。腎シンチグラフィで腎機能に影響を与える因子を解析することでより正確な腎機能測定を目指す研究を行っています。

腫瘍

 FDG-PETをはじめとする腫瘍核医学検査は病気の広がり、再発の診断、治療効果判定、検診によるがんの早期発見などに広く利用されています。様々な核医学検査の画像を放射線科医が評価する際に、生理的な薬剤の集積であるか、炎症などの良性の集積であるか、腫瘍の集積かの区別が難しいときがありますが、様々な集積パターンの画像と臨床所見/検査所見を対比することで、より正確な診断を目指す研究を行っています。

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