大学院生の声
大学院4年生 池田 彩乃
大学院博士課程4年目の池田彩乃です。
2024年度より福島県立医科大学へ帰局し2年間、竹石恭知教授、放射線医学講座 福島賢慈教授の御指導のもと、心臓核医学を中心とした画像解析の研究に取り組んできました。本学は世界でも限られた施設でしか行われていないPET/MRIでの臨床研究が盛んであり、特に循環器内科としては13N-ammonia PET/MRIによる虚血および血流予備能評価や予後予測の研究を行っています。13N-ammonia PETによる心筋血流量定量とMRIから測定した心筋T1値(T1緩和時間)との比較検討や、PET位相解析とMRIでの左室内血流の関連性、さらに冠静脈洞血流と心筋血流の関係性の検討等を行い、研究成果についてAmerican Heart Association Scientific Sessionsや日本循環器学会学術集会、日本心臓核医学学会学術集会で発表の機会をいただきました。また2編の論文がInternational Journal of CardiologyおよびInternal Journal of Cardiovasc Imagingに掲載されました。現在3編目の論文を海外学術誌に投稿中です。PETとMRIそれぞれで得られる指標から、より低侵襲な検査での病態評価を実現することができると考えます。研究のみならず、大学病院での臨床業務にも励み、臨床分野での学会発表では2024年6月の日本循環器学会東北地方会 Young Investigator’s Award 優秀賞を受賞することができました。2026年度からは福島赤十字病院で勤務しながら、大学で培った研究経験に基づき、新たな臨床研究の展開を模索しています。
プライベートでは2人の小学生の母として、休日は家族みんなで楽しく過ごしています。また毎日、愛犬のゴールデンレトリバーとの散歩でリフレッシュもしています。今後も常に向上心を持ちながら日々精進し、研究の成果を社会に活かせるよう、実践的な視点を大切にしながら取り組んでいこうと考えています。どうぞ、よろしくお願いいたします。
大学院4年生 大河内 諭
大学院博士課程4年の大河内諭と申します。
竹石恭知教授、三阪智史先生のご指導のもと、心不全における細胞外小胞の意義について基礎研究を行っています。細胞外小胞は、生体内での多様な細胞応答と生理機能に関わっているとされており、心不全における臓器連関の観点に着目して研究をすすめています。
本研究の成果の一部について、第90回日本循環器学会学術集会やESC Congress 2025、American Heart Association Scientific Sessions 2025で報告する機会をいただきました。想定した通りの結果が得られなかったり、逆に想定した結果とは異なる結果が得られたりと、基礎研究の奥深さを日々感じながら研究に従事しております。
今後の医療に貢献できるよう、研究結果をまとめて論文投稿できるように精進したいと思います。
大学院4年生 坂本 和哉
大学院博士課程4年目の坂本和哉です。2022年4月に福島県立医科大学大学院医学研究科に入学いたしました。
私は以前、循環器診療のハイボリュームセンターである榊原記念病院で、構造的心疾患(SHD: Structural Heart Disease)に関して3年間にわたり研鑽を積みました。そこで得た知識を元に、現在も福島県立医科大学でSHDの診療に従事しながら、大学院生として研究手法や統計学について学び、臨床研究に取り組んでおります。竹石恭知教授、清水竹史先生、佐藤彰彦先生、武藤雄紀先生の御指導の下、SHD領域における研究を進めています。
これまでの研究内容としては、経カテーテル的大動脈弁置換術(TAVI)を受けた方の術前血清IV型コラーゲン7Sが術後予後と関連する可能性を示し、その研究成果が循環器領域の国際誌である Heart and Vessels に掲載されました。
現在は、経カテーテル的大動脈弁置換術(TAVI)における弁選択と術後成績との関連について研究を進めています。日々の診療で得られる疑問を研究へと発展させ、その成果を診療へ還元できるよう、探究心を持って研鑽を積んでいきたいと考えております。
大学院4年生 佐久間 真悠
大学院博士課程4年目の佐久間真悠と申します。
竹石恭知教授、義久精臣先生、金城貴士先生のご指導のもと、慢性心房細動患者におけるAIを用いた心電図による僧帽弁閉鎖不全症の予測・診断に関する臨床研究を行い、日本循環器学会での発表し、Heart and Vesselsに論文が掲載されました。また、虚血性心疾患領域においては慢性完全閉塞病変(CTO)に対する冠動脈形成術(PCI)の臨床研究をJACC Cardiovascular InterventionsおよびCatheterization and Cardiovascular Interventions、心不全領域においては左室肥大とHbA1cの関連性に関する臨床研究をJournal of Cardiology、たこつぼ型心筋症における経時的CT遅延造影に関する症例報告をEuropean Heart Journal Case Reportsに掲載させていただくことができました。
大学院生活を通じて医学研究の重要性を日々実感しており、少しでも社会に貢献できるよう臨床および研究に取り組んでおります。
今後も臨床研究を通じて医学の発展に寄与できるよう、さらに研鑽を積んでまいります。何卒よろしくお願い申し上げます。
大学院4年生 鈴木 喜敬
大学院博士課程4年目の鈴木喜敬と申します。2022年4月に大学院へ進学し、現在は竹石恭知教授および三阪智史先生のご指導のもと、心不全を主題として基礎・臨床の両面から研究に取り組んでおります。
基礎研究では、心不全におけるエピジェネティック制御機構の意義解明を目指し、心臓微小環境に着目した検討を進めております。臨床研究では、「心不全患者における入院中の血清カリウム値の変動と長期的な臨床転帰」(Eur J Intern Med)、ならびに「心不全における代謝機能障害関連脂肪肝疾患とその臨床的意義」(Fukushima J Med Sci)に関する研究を行い、原著論文として発表いたしました。これまでの研究成果の一部は学会で発表し、多くの先生方から貴重なご助言をいただいてまいりました。基礎研究で得られた知見を臨床へ、また臨床で生じた疑問を基礎研究へとつなげる姿勢を大切にしながら、心不全の病態解明と新たな治療戦略の発展に貢献できるよう、今後も真摯に取り組んでまいります。日々の診療と研究の双方を通じて経験を積み、得られた知見を将来の患者診療へ還元できるよう努めてまいります。
大学院4年生 関根 虎之介
大学院博士課程4年目の関根虎之介と申します。
私は竹石恭知教授、三阪智史先生、三浦俊輔先生のご指導の下、「Acetyl-CoA synthetase 2 (ACSS2)の心不全における意義を解明すること」をテーマに基礎研究を行っております。Acetyl-CoAは、脂肪酸、グルコース、アミノ酸の代謝過程で産生され、TCA回路に供給されてNADHやFADH₂を生成し、最終的に電子伝達系を介してATP産生に寄与します。またAcetyl-CoAは、ヒストンや非ヒストンタンパク質のアセチル化といった翻訳後修飾において、アセチル基の供与体として機能し、エピジェネティック制御にも関与します。Acetyl-CoAと心不全との関連性はこれまで度々報告されております。ただ、細胞質内Acetyl-CoAを維持する意義と心機能との関連性は十分に解明されておりません。そこで細胞質内Acetyl-CoA維持に関与するACSS2に焦点を当てメカニズムの解明に日々励んでおります。本研究の成果の一部について、American Heart Association Scientific Sessionsや第9回日本循環器学会基礎研究フォーラムなどで報告し、研究結果を論文にまとめ、現在、Journal of Molecular Cellular Cardiologyへ投稿中です。
新たなる知の扉を開かんがため、寸暇を惜しんで学の道を邁進してまいる所存です。どうぞよろしくお願いいたします。
大学院4年生 芳賀 文香
大学院博士課程4年目の芳賀文香と申します。
2023年4月に大学院へ入学し、臨床業務を行いながら、竹石恭知教授、石田隆史教授、及川雅啓先生のご指導の下、腫瘍循環器学(Onco-Cardiology)に関する臨床研究を行っております。昨年度までは大学で抗がん剤外来を担当し、心毒性のある抗がん剤を使用する患者様の心機能のフォローアップを行い、がん治療関連心機能障害(cancer therapy-related cardiac dysfunction : CTRCD)や放射線関連心疾患(radiation-associated cardiovascular disease : RACD)に関する観察研究を行っておりました。研究成果を第90回日本循環器学会学術集会や第8回日本腫瘍循環器学会学術集会等で報告し、またCirculation Reports誌に2編の論文を掲載することができました。他にも当院では、適応疾患が拡大し、使用症例が増加傾向にある免疫チェックポイント阻害薬に関しても、各診療科のご協力のもと心筋バイオマーカーや心機能変化について研究を行っています。
今年度より星総合病院へ常勤医として勤務しておりますが、月に数回大学で研究の機会を与えていただいており、今後も引き続き臨床研究に励んでいきたいと思います。今後の医療の発展のために、研究を通して新たな知見を提示できるよう精進していきたいと思います。
大学院4年生 室田 定洋
大学院博士課程4年目の室田定洋と申します。
2024年度より福島県立医科大学循環器内科学講座に帰局し、竹石恭知教授、金城貴士先生、山田慎哉先生、野寺穣先生のご指導のもと、不整脈分野における研究に取り組んでおります。
これまでの研究成果として、クライオバルーンを用いた心房細動アブレーションにおける横隔神経麻痺の発症予測因子に関する研究に取り組み、その成果を第180回日本循環器学会東北地方会で報告し、Young Investigator’s Award研究発表部門にて優秀賞を受賞いたしました。さらに、この研究成果をまとめた論文はJournal of Cardiovascular Electrophysiology誌に掲載されました。
また、超短期的血圧変動と心房細動アブレーション後の再発との関連についても研究を行い、その成果をAmerican Heart Association Scientific Sessionsで発表いたしました。同研究成果をまとめた論文は、Frontiers in Cardiovascular Medicine誌に掲載されました。
昨年度は、さまざまな学会に参加する機会をいただき、多くの刺激を受けるとともに、自らの知見を深めることができた貴重な一年となりました。現在は、パルスフィールドアブレーションと超短期的血圧変動との関連についての研究を進めております。
今後も、日々の不整脈診療に還元できるような研究を継続し、さらに研鑽を積んでまいりたいと考えております。何卒よろしくお願い申し上げます。
大学院3年生 上田 捷太
大学院博士課程3年目の上田捷太と申します。
2024年度より大学院に入学し、竹石先生、横川先生、喜古先生のご指導の下、肺高血圧症をテーマとして、基礎研究と臨床研究の両面からアプローチし研究に取り組んでいます。肺高血圧症は、近年治療法の進歩がみられるものの、依然として死亡率の高い指定難病です。肺高血圧症では、肺動脈内皮細胞や肺動脈平滑筋細胞の異常増殖による進行性の肺動脈リモデリングが生じており、その病態解明が求められています。以前我々が行った肺高血圧症患者を対象とした血漿プロテオミクス解析から、肺高血圧症患者の不良な予後に関わるタンパクとして、Spondin-1が同定されました。現在我々は、Spondin-1の肺高血圧症における役割について、培養細胞や肺高血圧症モデルマウスを用いて研究を行っています。基礎研究を始めて1年とまだ日は浅いですが、指導医の先生方にご指導いただきながら日々研究をすすめております。少しでも県民の皆様や社会のお役に立てるよう、日々研鑽を積み、自身の研究と向き合いたいと考えていますので、よろしくお願い致します。
大学院3年生 大和田 光司
大学院博士課程3年目の大和田光司と申します。
昨年度より竹石恭知教授、三阪智史先生のご指導のもと、空間分子イメージングを応用した心血管疾患の病態解明をテーマに研究に取り組んでおります。本学に導入された最新のイメージングマスサイトメトリーやAI画像解析技術を活用し、急性心筋炎を対象として、炎症細胞の分布や細胞間相互作用を単一細胞レベルで解析し、病態形成における役割の解明を目指しています。また、毛髪を用いたイメージング質量分析による心血管イベント関連ストレスマーカーの探索にも取り組んでおり、疾患発症前後の生体変化を可視化することで、新たな診断・予測技術の開発につなげたいと考えています。今後は研究成果を論文や学会を通じて国内外へ発信し、心血管疾患の病態解明と診療の発展に貢献できるよう努めてまいります。
また研究のみならず、大学病院での臨床業務にも励み、臨床分野での学会発表では2026年6月の日本循環器学会東北地方会 Young Investigator’s Award 優秀賞を受賞することができました。最先端の研究環境で学べることに感謝し、研究と診療の両面から医学の発展に寄与できるよう、引き続き精進してまいります。
大学院3年生 岡部 亮斗
大学院博士課程3年目の岡部亮斗と申します。
2024年度に大学院に入学し、竹石恭知教授、義久精臣教授、 佐藤悠先生のご指導の下、主に心不全の発症および増悪の病態解明に関する研究に精力的に取り組んでおります。特に2025年度は, 心不全患者の予後と気象学的要因および環境学的要因との関連について検討を行い、臨床的意義の高い知見の創出を目指して研究を行っておりました。その研究成果は、European Heart Journal: Acute Cardiovascular Careに”Clinical Impact of Seasonal and Environmental Factors in Patients with Acute Heart Failure”として掲載されました。今後も心不全診療の発展に寄与する研究を推進するとともに、日常診療にも真摯に向き合い、臨床と研究の両立に努めてまいります。
大学院3年生 笠原 慎也
大学院博士課程3年目の笠原慎也と申します。
2024年4月より大学院に入学し、竹石恭知教授、放射線医学講座 福島賢慈教授の御指導のもと、心臓核医学を中心とした画像解析研究に取り組んでいます。
福島県立医科大学では、PET/MRIを用いた臨床研究が活発に行われています。その一環として、13N-ammonia PETによる左室拡張機能指標、虚血および血流予備能指標と、MRIで評価した左房ストレインとの関連を検討しています。本研究成果は、第28回心世代核医学研究会においてBest Possibility賞を受賞し、第90回日本循環器学会学術集会で報告しました。今後は日本心臓核医学学会でも発表を予定しています。また、大動脈弁狭窄症において、18F-sodium fluoride (NaF)による微小石灰化集積と、MRIで評価した大動脈弁および上行大動脈の血行動態との関係を解析し、病態の把握を目的とした研究を進めています。
臨床業務と並行して臨床研究を継続し、PET/MRIを基盤とした心血管画像解析の発展に貢献できるよう努めてまいります。
大学院3年生 佐藤 勇太朗
竹石恭知教授、佐藤彰彦先生、清水竹史先生、武藤雄紀先生のご指導のもと、重症大動脈弁狭窄症に対するTAVIや、重症僧帽弁閉鎖不全症に対するMitraClipなど、Structural Heart Diseaseに関する臨床研究に取り組んでおります。
現在は、TAVI前後に施行した腹部超音波検査を用いて、各臓器におけるうっ血の有無がTAVI後の予後に及ぼす影響について検討しております。これまでの研究成果は、IJC Heart & VasculatureとCJC Openに2つの原著論文として掲載されました。また、第90回日本循環器学会学術集会において発表し、第58回CVIT東北地方会では、優秀演題賞(Young Investigator Award)を受賞いたしました。
今年度は竹田綜合病院に勤務しながら、学会発表や論文投稿にも積極的に取り組み、引き続き研究を深めてまいりたいと考えております。
今後ともご指導ご鞭撻のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。
大学院2年生 草野 亮太
大学院博士課程2年目の草野亮太と申します。
昨年度より、竹石恭知教授、三阪智史先生のご指導のもと、心肝連関を標的とした心不全における細胞外小胞の意義について基礎研究を行っております。心不全は全身性疾患であり、特にHFpEFにおいては、他臓器との連関が病態進行に関与しています。最近、核酸医薬を用いた肝臓を標的とする治療が臨床応用されるなど、心肝連関が注目されています。臓器間相互作用の媒体として注目されている細胞外小胞の研究は、緻密な作業や難しい技術が多いですが、上級医の手厚いご指導や研究員の皆さんのご協力をいただきながら、研究を進めることができています。また、第181回日本循環器学会東北地方会において、エクソソーム関連の研究テーマでYIA最優秀賞もいただくことができました。日々の研究での新たな発見に、驚きや喜びを感じております。
大学という環境でないとなかなか経験できない基礎研究に携わることができ、貴重な経験だと思っております。臨床現場での疑問を、基礎研究を通して解明し、最終的にヒトへの臨床応用を目指して、日々研鑽を積んで参りたいと思います。今後ともよろしくお願い申し上げます。
大学院2年生 佐藤 智基
大学院博士課程2年目の佐藤智基と申します。
昨年度より大学院に入学し、今年度から福島県立医科大学循環器内科学講座へ帰局しました。研究デザイン学などの講義を受講して研究の基礎を学びつつ、竹石恭知教授、義久精臣教授、佐藤悠先生のご指導の下、心不全に関する臨床研究を行っております。
心不全は患者の生命予後に関わる重要な疾患であるため、心不全の研究に携われることを大変光栄に思っております。臨床に携わりながら研究に取り組み、得られた知識や経験を通じて、医療に貢献できるよう、日々精進して参ります。今後ともご指導ご鞭撻のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。
大学院2年生 佐藤 洋太
大学院博士課程2年目の佐藤洋太と申します。
昨年度まで福島赤十字病院に勤務しながら、研究デザイン学及び総合人間学のオンライン講義やワークショップを受講し、研究に関する基礎を学びました。
今年度から福島県立医科大学循環器内科学講座へ帰局し、竹石恭知教授、三阪智史先生のご指導のもと、心不全の分子機構の解明に取り組み、特にHFpEFにおける臓器間連関の意義の解明を目指しております。これまで基礎研究の経験はなく、不安なことも多いですが、実績豊富な指導医の先生のもとで日々勉学と研究を積み重ね、精進して参ります。今後ともご指導、ご鞭撻の程よろしくお願い申し上げます。