地域と歩み、最先端を学ぶ。FMUの新しい挑戦
- 教授
- 柴 喜崇
- しば よしたか
- 理学療法学、リハビリテーション医学、老年学、死生学、予防、アクションリサーチ
今回は、嬉しいニュースと、皆さんがここでどのような学びを経験できるのかについてお話ししたいと思います。
先日、「次世代保健医療人材の育成と浜通り発・高齢者健康長寿社会の実現」という取り組みが、「復興知」事業というプロジェクトに正式に採択されました。
医療の現場では、ひとつの職種だけで患者さんを支えることはできません。そこで本学では、理学療法、作業療法、診療放射線科学、臨床検査の4つの学科の教職員及び学生がチームを組み、学生のうちからお互いの専門性を活かして協力し合う「多職種連携」の学びをとても大切にしています。このプロジェクトでは、その学びの舞台を教室の中だけでなく、実際の地域へと大きく広げます。
たとえば南相馬市では、地域の高齢者を集めた生活機能測定会を学生たちと一緒に運営します。これからはスマートリングのような最新のウェアラブル機器も取り入れ、集まったデータを分析して健康づくりに役立てる「デジタル予防医学」の最前線を体験してもらいます。
また、全村避難を経験した飯舘村での実習では、単なる医療技術の習得にとどまらず、地域の夏祭りや敬老会といった行事にもボランティアとして参加します。地域の方々との温かい交流のなかで、震災からの復興の歩み(復興知)を肌で感じ、人々の人生に深く寄り添える医療人としての心を育んでほしいと考えています。
さらに、長崎大学の専門家の先生方から放射線について正しく伝える方法を学んだり、モンゴルの医科大学の学生と交流したりと、地域にいながら世界基準の知見に触れる機会も用意されています。
私たちが一番に願っているのは、皆さんがこうした生きた経験を通じて地域への愛着を深め、将来、ふくしまの医療や介護、福祉を牽引するリーダーへと成長してくれることです。ここ福島には、皆さんが活躍できるステージが確実に広がっています。
FMUには、地域の温もりを感じながら、最先端の医療と対人援助の技術を同時に学べる、素晴らしい環境が整っています。この福島から、新しい「健康長寿社会のモデル」を私たちと一緒に創り上げていきませんか。
キャンパスで皆さんにお会いできる日を、心待ちにしています。