“ブレイクスルー”
- 准教授
- 藤田 貴昭
- ふじた たかあき
- 脳卒中リハビリテーション、運動機能回復、上肢機能、日常生活活動、予後予測法の開発
“ブレイクスルー”という言葉について、最近では新型コロナウイルス感染症の“ブレイクスルー感染”という言葉を耳にすることが多く、ネガティブな印象をもつ方もいるかもしれませんが、この言葉は一般的にそれまで障壁となっていた困難や課題などを突破することを意味します。私は好きな言葉です。
私の悪い癖なのですが、臨床や研究について”これはこうなるはずなのに、なぜこうなるのか?”と自分の頭で理解できない疑問がでてくると、ずっとずーっとそのことを考えてしまいます。食事をしたりお風呂に入ったり家族と会話したりしていても、頭の片隅でずっと解決できない疑問について考えています。夢でもずっとそのことを考えていて、朝ぐったりなんてこともしょっちゅうです。この悪い癖はいつ起こるかわからず、運悪く週末にそれが起こると家族からひんしゅくを買います。最近ではお正月にそれがありました。
悶々としたとても苦しい時間を過ごすのですが、ごくごくたまに一瞬ですべてが一本の線でつながり解決する、まさにブレイクスルーが起きる瞬間があります。そしてそこから先はとんとん拍子に物事が前進していきます。何が言いたいかというと、大学の受験勉強でも大学入学後の試験勉強でも、行き詰って苦しい思いをしていても、やり続ければ一気に伸びる(ブレイクスルーする)瞬間がきっと訪れます。大切なのはまず行き詰まるまでやる、そして行き詰っても(しばらくは)やり続ける。継続は力なり。頑張りましょう。
