日常生活を科学的に捉えるということ
- 准教授
- 藤田 貴昭
- ふじた たかあき
- 脳卒中リハビリテーション、運動機能回復、上肢機能、日常生活活動、予後予測法の開発
現在の私の生活における大きな“役割”の一つが仕事です。私の場合、仕事≒生きがいなので、仕事が出来なくなると本当に困ります。これを読んでくれているあなたにも、大切な役割や生きがいがあると思います。作業療法では対象者一人ひとりの方に役割や生きがいも含めた生活全体の支援を行います。
支援を行うために作業療法士は人の生活を科学的に捉えます。その捉え方は非常に多岐に渡りますが、私は患者さんが一日も早く日常を取り戻してもらえるように、日常生活活動(例えば、着替えや歩行やトイレ)にはどの機能がどのくらい必要か、という視点や、どのような条件が重なると自立しやすいか、という側面から人の生活を研究しています。いずれは研究を拡大し、役割や生きがいを取り戻すための研究も行いたいと思っています。興味があれば一緒にやりましょう!
話は変わりますが、私は大学2年生のとき、“自分は作業療法士に向いていない”と本気で大学を辞めようと思ったことがありました。ある教員の先生にそれを伝えたところ、「別に止めないけど、いろんな患者さんがいるんだから、いろんなタイプの作業療法士がいていいんだよ。」と言って頂き、なぜだかよく分かりませんが心が軽くなり、もう少しだけ頑張ってみようと思い、その結果、今に至ります。そんなタイムリーに学生を救える教員に私もなりたいと思っています。
