研究のススメ

皆さん、こんにちは。前回は臨床検査学科で基礎科目を担当する話をしましたが、今回は変わって研究の話をしたいと思います。

私は学生時代から生化学・分子生物学を研究してきました。「リケジョ」という言葉ができるくらいですから、理系科目を専攻する女性は今でも少ないのかもしれません。そのような中で、私が研究者を目指した理由は2つあります。

1つめは、自分の興味がある謎を自分の力で、またはチームで協力して調べ明らかにする楽しさがあるからです。研究の日々は登山に似ているかもしれません。上がったり下がったり、寄り道したり…。登山中に美しい自然と出会い思わぬ喜びも。大変なことも多いですが、頂上から見える景色は言葉に言い表せません。

2つめは、「研究とはトレジャーハント」だと思うからです。これは私が学生時代に、共同研究で来日された先生から「なぜ研究者になるのか」と質問された時の回答です。拙い英語で「私個人ができることは限られていますが、私達の研究成果は国境も時代も超えて、出会うことのない世界中の、さらに未来の人々にも貢献するかもしれない。研究はまさしくトレジャーハントだと思うからです。」と説明する私に、先生は「I completely agree with you.」と固く握手をして下さったことが驚きと共に、とても感動したことを覚えています。

この文章を読んで下さったあなた、トレジャーハントに挑戦してみませんか?ぜひあなただけのトレジャーを発見してください。

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