2013年9月20日

《開講式》 自己紹介・アイスブレイク・オリエンテーション・プレテスト

災害医療総合学習センター長 福島哲仁による挨拶後、参加者・講師による自己紹介。
引き続きプレテスト。

《講義》 福島震災

講師:熊谷 敦史

福島県立医科大学で行われた講義の様子。参加者が講師の説明を聞いている。

東日本大震災、および福島第一原発事故について、地震・津波・原発事故の概要、原発からの汚染・被ばく傷病者対応や住民避難とそれに伴う問題点等に関する講義

感想等(抜粋)

原発事故の概要、原子炉の構造について、確認できたことや事故後の住民の置かれた状況を地図等を用いていただき大変理解しやすかったです。地震大国の日本で、今後自分たちも災害に対する対策を考えさせられる講義となりました。

《講義》 放射線の健康影響 (1)・(2)

講師:熊谷 敦史

放射線に関する講義を行う講師と受講者たちが座っている教室の様子。

放射線の種類や単位、健康影響に関する概論と、原爆被爆者やチェルノブイリ事故から得られた知見の概説、さらに福島の現状(環境中の放射性物質、住民の被ばく量等)に関するデータの紹介と解説

感想等(抜粋)

放射線によるリスクばかりを重視して、多の要因に伴うリスクを高めてしまうような判断にならないようにする。このことが重要であると痛感しました。チェルノブイリであったように福島でも精神的な障害がもっともっと出てくると考えられますし、課題であると思います。

《実習》 放射線測定(屋内、線源、野外)、体表面スクリーニング、霧箱実験

講師:熊谷 敦史・安井 清孝

医療に関する研修を受ける学生たちが、実習室で実技を行っている様子。
福島県立医科大学の敷地内で、緑の芝生の上に立つ女性と、地面に何かを置いている男性の様子。

感想等(抜粋)

当院ではGMサーベイメーターがなく、今回計測を実習できたことは大変ありがたかったです。場所を変えて計測でき、環境により数値が変化する事を知れたのは大変重要なことが理解できました。

《講義》 内部被ばくについての考察

講師:宮崎 真(放射線災害医療センター)

食品中の放射性物質の測定結果や内部被ばく検査の実態を紹介と考察。実際にWBCで受講生を計測。

医療に関する説明を行う講師と、熱心に聞き入る学生たちの様子。
医療機器の前で説明を受ける人々と、機器に横たわる患者の様子。福島県立医科大学の医療現場を示す。

感想等(抜粋)

WBC検査から高い値が出てるからといって安易に判断できないことを知れたことは重要だったと思います。内部被ばくは正しい情報をいかに得るか、自分でも食品に気を付けることが大切だということが理解できた時間でした。

《講義》 避難者の生活とメンタルヘルス

講師:本谷 亮(医療人育成・支援センター)

臨床心理士が福島の避難状況とメンタルヘルスについて講義を行っている様子。受講者が真剣に聞き入っている。

実際に被災者の声を聞き続けてきた臨床心理士による講義。福島における避難の特徴と、外傷後ストレス障害(PTSD)ではなく、抑うつと不安、不眠が訴えの主体となっている現状について紹介し、問題点の考察と提言がなされた。

感想等(抜粋)

まさに常々肌で感じていることです。我が職場にもいます。自分が生まれた、育った町をあとにしてきた者。そして自殺した者。私たちがこういった問題を一つ一つ理解してサポートしていかなければならないと痛感しました。

《ポストテストと解説》

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