2016年11月11日

《開講式》 自己紹介・アイスブレイク・オリエンテーション

災害医療総合学習センター長 大津留 晶による挨拶。

《ワークショップ》 福島原発事故がもたらした問題を考える

講師:宮谷 理恵・熊谷 敦史

福島県立医科大学でのブレインストーミングセッション、参加者が問題点を議論している様子。

講習前に、自身の体験やeラーニングをもとに、学習者が主体的に福島の災害後の問題点を抽出し議論するブレインストーミング

感想等(抜粋)

いきなりワークショップから始まり動揺しましたが、そのおかげで場が和みましたし、どんなところに着目して2日間学べばよいかを最初に認識することができ、大変有意義であったと思います。

《講義》 福島の震災

講師:熊谷 敦史

福島県立医科大学での講演中の男性と、震災に関するスライドが映し出された様子。

東日本大震災における複合災害の概要、住民避難に伴う問題点の考察

感想等(抜粋)

ニュース等では知り得ない情報や被ばく傷病者対応・避難者受け入れ対応を詳しく知れてとても良かった。材料が足りない・断水状態・避難してきた患者の診療記録がない・名前も分からないという極限状態の中で対応した方々に敬意を表したい。

《講義》 福島における放射線リスク(1・2・3)

講師:熊谷 敦史

福島県立医科大学での講演中の男性がマイクを持ち、聴衆に向けて話している様子。

原爆被爆者やチェルノブイリ事故から得られた放射線の健康影響に関する知見の概説、さらに福島の現状(住民の被ばく量や環境や食品の汚染状況)に関するデータの紹介と解説を含め、福島における健康リスクを考察

感想等(抜粋)

全体的に分かり易すく、リスクを比較する手段はとても勉強になりました。配付資料は詳細なものを用意していただき、セミナー後に活用しやすいので大変助かります。

《実習》 放射線測定(屋内、線源、野外)、体表面スクリーニング、霧箱実験

講師:熊谷 敦史・中島 成隆(放射線災害医療学講座)・宮谷 理恵

室内で放射線測定を行う研究者たちが、被験者に測定器を使っている様子。

室内放射線測定実験にて距離・時間・遮蔽の効果を確認し、大学敷地内の環境放射線測定と、表面汚染密度の評価を行った。霧箱実験では、モナズ石(トリウム含有)によるアルファ線の飛跡を確認した。

感想等(抜粋)

恥ずかしいことに、放射線技師という立場でありながら日頃サーベイメータを使う機会がなく、使い方を忘れてしまっていましたが、再認識することができて良かったです。また、放射線の軌跡を見る霧箱実験を初めて体験し、大変おもしろかったです。

《講義》 福島めばえ幼稚園における震災と取り組み

講師:伊藤 ちはる(福島めばえ幼稚園教員)

講演中の女性がマイクを持ち、聴衆に向かって話している様子。背景は木製の壁。

震災後、現在に至るまでの経験と放射線被ばくへの対策等に関する概説に加え、震災後の保護者の要望、様々な制限かでの園児の成長と保育上の課題を年次毎にわかりやすく紹介し、保育のあり方をも考察する内容

感想等(抜粋)

「被ばく地での幼児保育」という前例のない難しい対応を積極的に取り組まれた体験者の話は大変説得力があり、興味深かった。

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