2016年9月30日

《開会式》

災害医療総合学習センター長 大津留 晶による挨拶。

《講義》 急性放射線症候群と放射線事故の歴史

講師:熊谷 敦史

講義中の講師がスライドを指し示し、受講生が聴講している様子。スライドには急性放射性症候群に関する情報が表示されている。

急性放射性症候群についての概説と、過去の放射線事故(スリーマイル島事故、ゴイアニア事故、JCO臨界事故等)の事例に関する講義。

感想等(抜粋)

なぜ、骨髄が放射線の影響を受けやすいのかとても分かりやすい説明でした。放射性物質に関する様々な事故について、初めて聞いた地域のものも多くありました。身近に事故はあり得るため、日々の日常業務に加えた準備や訓練の必要性を感じました。

《講義》 被ばく・汚染傷病者医療対応

講師:熊谷 敦史

被ばく・汚染傷病者受け入れ実習に向けた講義を受ける学生たちの様子。

被ばく・汚染傷病者受け入れ実習に向けて、被ばくと汚染の概念、搬送や医療機関での準備・対応等に関する講義

感想等(抜粋)

普段は被ばく医療に従事することはないと考えているため、関心は薄かった。しかし、診療放射線技師には重要な役目があることを知った。放射性物質の汚染サーベイや線量評価などを行い、医師などのスタッフと適切なコミュニケーションがとれるようにならなければならない。

《実習》 被ばく・汚染傷病者受入実習

講師:佐藤 良信(先端臨床研究センター)・熊谷 敦史・宮谷 理恵

被ばく・汚染傷病者医療対応実習。住民体表面スクリーニングに加え、被ばく汚染傷病者受入実習との2部構成とし、3班に分けての実習。

医療従事者が防護服を着用し、患者に検査を行っている様子。福島県立医科大学の医療活動を示す。
医療現場で防護服を着た医療スタッフが患者に処置を行っている様子。

感想等(抜粋)

実際に被爆した外傷患者を想定した訓練を体験する事ができて有意義でした。通常の診療以外に汚染に対して意識をしながらの診療がいかに困難であるかを実感しチーム間でのコミュニケーションが非常に重要だと痛感しました。とてもよい実習だと思います。

《机上演習》 被ばく医療機関における放射線事故対応

講師:佐藤 久志(放射線腫瘍学講座)・熊谷 敦史・宮谷 理恵

原発内の傷病者発生シナリオに対する演習を行う医療関係者たちのグループ。

2班に分かれ、原発内の傷病者発生シナリオに対して各職種の準備、判断、対応を考える演習。線量計算も含まれており、より専門的な放射線のリスク認識を求める。

感想等(抜粋)

実際の被ばく医療を想定した受け入れ体制や準備資材を検討した。通常の救急医療に加え、放射性物質に汚染が加わることで、状況に応じて対応が変化する。線量評価は診療放射線技師の重要な役目なので、計算式や係数はある程度覚えておいても良いと思った。

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