2016年7月23日

《講義》 避難者の生活とメンタルヘルス

講師:桃井 真帆(放射線医学県民健康管理センター)

臨床心理士による福島の避難者に関する講義の様子。参加者が講演を聴いている。

実際に被災者の声を聞き続けてきた臨床心理士による講義。福島における避難の特徴と、避難者における心理学的知見について、症例提示を交えながら紹介。

感想等(抜粋)

いわゆる通常の災害でのストレス・PTSDだけでなく、福島特有の問題「長期避難と帰還に伴う問題」を理解することができた。また、支援者にも起こることが知れた。

《講義》 福島めばえ幼稚園における震災と取り組み

講師:伊藤 ちはる(福島めばえ幼稚園教員)

講演中の女性がマイクを持ち、参加者に向かって話している様子。背景には窓があり、明るい室内の雰囲気。

震災後、現在に至るまでの経験と放射線被ばくへの対策等に関する概説に加え、震災後の保護者の要望、様々な制限かでの園児の成長と保育上の課題を年次毎にわかりやすく紹介し、保育のあり方をも考察する内容

感想等(抜粋)

子供の行動からその心理をしっかり分析しそれに対する対応をして、子供の発達のために仕事をされている話を聞くことができ、非常に興味深い講義だった。

《講義/討論》 災害に備えるために

講師:宮谷 理恵

放射線災害に備えるための研修会で、参加者が意見を交わしている様子。

放射線災害に対する平時の備えについて、受講者が自施設で出来る(出来そうな)ことの確認と、日頃の体制整備などを考える機会を提供

感想等(抜粋)

放射線災害に対しどの様に対策をするのかを実際に考えられました。また、実際の被ばく医療をどのように病院に取り入れていくか具体的な実例を知り、自院でも取り入れていけるようにしたいです。

《ランチョンセミナー》 原発事故に向き合って(急性期対応)

講師:長谷川 有史(放射線災害医療学講座)

講演を行う男性がマイクを持ち、聴衆に向かって話している様子。背景には木製の壁が見える。

震災時の救急医療現場の混乱とその原因、緊急被ばく医療体制の再構築のための整備及び教育について、講師自らの体験に基づいて伝える内容

感想等(抜粋)

災害拠点病院の場合、職員の「知力の欠如」によって、災害時に対応できないことから、知力を獲得しておく必要があると思われた。

《演習》 リスクコミュニケーション・よろず健康相談模擬演習

講師:熊谷 敦史・安井 清孝(医療人育成・支援センター)・宮谷 理恵

受講生互いに住民役・相談役となり放射線不安の相談を体験する面接演習

プレゼンテーション中の講師がスライドを指し示している様子。背景には情報が表示されたスクリーンがある。
医療現場でのカウンセリング中の男性と女性、テーブルには書類が置かれている。

感想等(抜粋)

相談役、患者役の両方を体験してみて、相手の不安をとりのぞくことの難しさを痛感した。放射線に関して正しい知識をもって説明すること、共感し寄りそうように話を聞くように心がけたいと思います。

《講義/討論》 リスクコミュニケーション:医療者の役割

講師:熊谷 敦史

医療者が集まり、震災や放射線健康リスクについて意見交換を行っている様子。

福島における住民に対する震災及び放射線健康リスクにいかに対応するか、医療者の視点からこれまでの経験と今後のあるべき姿を考える内容

感想等(抜粋)

放射線問題はコミュニケーション上の様々な問題を端的に表しており、講義で得たものは、単に震災のリスクコミュニケーションだけでなく通常の業務にも応用できると思いました。

《修了式》

修了証書授与:大津留 晶

福島県立医科大学での表彰式の様子。スーツを着た男性がマイクを持ち、受賞者に向かって話している。
福島県立医科大学の会議室でのグループ写真、参加者が笑顔でポーズをとっている。

最後に、このセミナーへ参加しての全体のご意見・ご感想を伺いました。(抜粋)

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