2016年7月22日

《開講式》 自己紹介・アイスブレイク・オリエンテーション

災害医療総合学習センター長 大津留 晶による挨拶。

《ワークショップ》 福島原発事故がもたらした問題を考える

講師:宮谷 理恵・熊谷 敦史

福島県立医科大学でのブレインストーミングセッション、参加者が意見を出し合いながら議論している様子。

講習前に、自身の体験やeラーニングをもとに、学習者が主体的に福島の災害後の問題点を抽出し議論するブレインストーミング

感想等(抜粋)

グループワークでは、福島県外の方が多く県外である自分と震災に対する想いの違いがあり、実際に被災された医療者の話を聞くことができよかった。地元や被災者の方でしかわからない事、現在も続いている問題や防災対策、意識の変化など知れました。

《講義》 福島の震災

講師:熊谷 敦史

講義を行う講師と受講生が座っている教室の様子。スクリーンにはプレゼンテーションが表示されている。

東日本大震災における複合災害の概要、住民避難に伴う問題点の考察

感想等(抜粋)

地元にいながら、見えていたことが少なく限られていた。今後緊急被ばくにかかわる中でも、知っていなければならない事が多く、今後の課題を意識できた。

《講義》 福島における放射線リスク(1・2・3)

講師:熊谷 敦史

福島県立医科大学での講義中、講師が参加者に向けて説明している様子。

原爆被爆者やチェルノブイリ事故から得られた放射線の健康影響に関する知見の概説、さらに福島の現状(住民の被ばく量や環境や食品の汚染状況)に関するデータの紹介と解説を含め、福島における健康リスクを考察

感想等(抜粋)

今まで自分が持っていた放射能に対する知識が少なすぎていたことを実感しました。普段働く上で身近にある放射線ですが、患者や家族に対する説明の幅が増えたと感じました。また、福島における現在も続く放射線のリスク対応を知りよかったです。

《実習》 放射線測定(屋内、線源、野外)、体表面スクリーニング、霧箱実験

講師:熊谷 敦史・中島 成隆(放射線災害医療学講座)・宮谷 理恵

室内放射線測定実験にて距離・時間・遮蔽の効果を確認し、大学敷地内の環境放射線測定と、表面汚染密度の評価を行った。霧箱実験では、モナズ石(トリウム含有)によるアルファ線の飛跡を確認した。

大学の教室でグループディスカッションを行う学生たちの様子。テーブルには資料や飲み物が置かれている。
医療に関する講義中、実演を行う講師と受講者たちの様子。

感想等(抜粋)

サーベイメーターの取り扱いから、遮蔽物や距離をとって放射線の種類、γ線の線質の強さの違いによる感覚を体感できました。霧箱ではα線を可視化でき、ランダムに放射線が出る感覚も知れました。

《ワークショップ》 福島の現状を考える

講師:村上 道夫(健康リスクコミュニケーション学講座)・佐藤 久志(放射線腫瘍学講座)・熊谷 敦史 ・ 宮谷 理恵

医療関係者が集まり、放射線健康リスクについて議論している会議の様子。

4班に分かれ、医療関係者にしばしば尋ねられる飲食物中の放射線健康リスクに関するリスクコミュニケーションのあり方を考える

感想等(抜粋)

正しい情報をその人の理解力に合わせて説明する事は難しいと感じたが、通常業務でも行っていることもあるので説明する側として正しい知識を覚えていきたい。又、最終決定権は相談する側であり、最後の答えは、ゆだねるが、不安やリスクを限りなく少なくなるように相談される側としていかなければならないと感じた。

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