2015年9月24日

《WS》 避難所運営机上演習

講師:安井 清孝・吉田 浩二

避難所での医療に関する研修会の様子。講師がプレゼンテーションを行い、参加者が真剣に聴講している。

感想(抜粋)

  • 実際に避難所での生活を災害直後から考えると、様々な問題が生じるのだと感じました。僕たちは医療従事者としてその状況の中でもリーダーシップを発揮し、臨機応変に対応できるよう状況判断力やコミュニケーション能力が求められてくるのだと感じました。
  • 実際に自分が一人だけど避難所の保健衛生を担わなければならないと考えると、かなりの負担があり、様々なニーズに応えられないのだろうと思う。また、実際にその状況でないからか、危機管理能力が低かったのではないかと思う。より知識をつけて、いざという時に対応したい。

《講義》 避難者の生活

講師:安井 清孝

避難所での生活に関する講義を受ける人々が集まる会議室の様子。

感想(抜粋)

  • 避難所での生活がどれほど不安なものなのか、なかなか心が安まらない中で住む所や生活のことを考えなければならず、先の見えない中での不安というのはとても大きいように思った。限られたスペースで限られた活動しかできず、その中で血栓予防のための運動や運動不足解消のための運動を伝えていき、被災者のQOL向上につなげていかなければならないと思った。
  • 一次避難所の苦痛から逃げられても、今まで通りな生活はできず、相変わらず苦しい状況が続くし、仮設や借上も広さや場所の問題からコミュニティが壊れ、やはり精神的負担は大きいと感じる。また、放射線に対する不安などがそれを助長するようにも思う。

《講義》 震災後の心のケア

講師:本谷 亮(医療人・育成支援センター)

医療に関する講義を受ける学生たちと、説明を行う講師がいる教室の様子。

感想(抜粋)

  • 避難者に起こる問題というのは、地震や津波、原発事故によるものだけでなく、人間関係に係る二次的問題も生じてくることが分かって、その問題を解決しようとする専門スタッフの存在が重要であるということも分かった。
  • 震災によって精神的不安定になる方が多いことはわかったが、ハイリスクの基準が引き上げられることで全ての人への精神的ケアが不十分になってしまう状況になっていたことがわかった。また、地震、津波、放射線による精神状態の悪化・不安定の他に人間関係による軋轢に悩む人々も多いことを知ることができたので、そういった人々へのケアもしていく必要があると思った。

《演習》 模擬よろず健康相談

講師:熊谷 敦史・安井 清孝・吉田 浩二

医師と患者が相談している様子。患者は真剣な表情で話を聞いている。

感想(抜粋)

  • 相談を受ける人、する人をそれぞれやってみて、傾聴や共感する姿勢は改めて重要だと感じましたが、全てに対して「うなずく」のではなく、間違った知識は正しい方向へと導くことも大切だと学びました。明日はどのようにやっているのか、実際に見て、コミュニケーション技術を習得していきたいと思います。
  • 健康相談員として住民役の人の相談を受けた際に、受容と共感を意識して行ったため、後から「安心して話せると思った」との声をいただくことができた。しかし、放射線の十分な知識が自分になかったため、曖昧な返答しかできなかった。放射線が身体に及ぼす影響について心配する母親に対して正しい知識を提供にすることが大切であると思った。

《講義・討論》 リスクコミュニケーション特論

講師 : 熊谷 敦史

医療に関する研修を受ける学生たちが、講師の話を聞きながらディスカッションを行っている様子。

感想(抜粋)

  • 情報発信者が信頼されるためには相手の価値観と共通の価値観を持っていること、地域の保健師など、より住民らに近い人たちが良いということを知った。また、放射線に関する問題は白黒つけられることではなく、程度問題であり、問題を大まかに捉えることも大切になってくると学んだ。
  • 放射線不安を持っている人は、他にも様々な不安を持っている可能性が考えられるため、もともと持っていた不安・問題にも目を向けケアしていく必要があるということがわかった。放射線に対して誤った情報を認識しているため、その人が納得するかしないかは不明だが正しい知識を提供することが大切であると思った。コミュニケーションを図る際、傾聴し受容することは大切であり、その他にも専門的な知識を身に付けておく必要があると思った。

《修了式》

学生が会議室で書類を交換している様子。手前にはテーブルがあり、背景には窓と他の参加者が見える。
福島県立医科大学の学生たちが笑顔でポーズをとる集合写真。
集合写真

ページの先頭へ戻る