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保健医療交流事業 (講演会) レポート

腰痛・膝痛の原因と予防法

田村市・令和元年10月3日(木)

講演の様子
講演の様子2

今年度5回目の講演会は、田村市からの要望により、「腰痛・膝痛の原因と予防法」をテーマに船引保健センターにおいて開催されました。
 講師は、本学の整形外科学講座助教の半田隼一先生が務められました。

本講演は田村市健康増進教室の一環として開催され、半田先生はまず腰痛の原因について、その多くが原因のわからない非特異的腰痛であり、喫煙や飲酒、身体的負担の多い重労働に加え、うつ病や仕事上の心配といった心理的な因子が発症の要因として大きいと説明されました。
 次に、現在の腰痛治療について、急性腰痛や慢性腰痛、坐骨神経痛でそれぞれ多少異なるものの、安静にしているよりも日常生活を通常どおり行うような活動性維持の方が推奨されていると話されました。

腰痛治療における薬物療法については、急性腰痛や坐骨神経痛ではロキソニンのような非ステロイド系抗炎症役が比較的推奨されるが、慢性腰痛においては抗うつ剤が推奨されるとの話には、会場から驚きの声があがっていました。
 加えて慢性腰痛では、運動療法が推奨されていることを紹介されました。
 腰痛の次に骨粗しょう症について、説明され、ちょうど会場で実施されていた骨密度測定を引き合いに、数値が低い場合は薬物療法で改善できること、閉経後の女性にリスクが高いこと、骨粗しょう症の影響で自覚症状のない椎体骨折により背が丸くなり腰痛を引き起こすことがあること等を説明されました。
 最後に膝痛について簡単に説明され、質疑応答をもって講演会は定刻通り終了しました。

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