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職員表彰式(永年勤続表彰)理事長式辞 (令和5年11月27日)

日時 令和5年11月27日(月)10時30分〜
場所 8号館S101会議室

ただ今、永年勤続表彰を受賞されました皆様におかれましては、本学において長きにわたり業務に精励し、本学と附属病院の発展に多大な貢献をされましたことに厚く御礼申し上げます。

特に皆さんは、20年以上、あるいは30年以上の勤続者ということで、東日本大震災と原発事故後の復興のプロセスにおいては、中堅あるいは管理者として、それぞれの職務の立場から関与されたものと思います。今振り返れば、あの惨状からよくここまで復興して来たものと思いますが、その復興活動の一翼を担っていただいた皆さんの努力に心より御礼申し上げます。
 そしてしばしば言われていることでしょうが、その時の皆さんの経験を後進、若手に伝え、活かしていってください。日常的な業務経験はもちろんのこと、このような災害が無ければ、本来なら経験することのなかったはずの業務に直面したことも一度ならずあったのではないでしょうか。未曽有の災害への対応と復興への取組みというたぐい稀な経験は、私たちの貴重な財産であり、それをできるだけ広く多くの人に共有することは、本学の発展と他の組織との差別化において不可欠であるばかりでなく、この経験を風化させないという意味でも大変重要なことです。

しかし、それに加えてもう一つ皆さんに留意してほしいことがあります。それは、次の10年の策を考えるということです。長期の勤続経験を持つ方たちは、その経験に基づいて「次」を考えておくことも重要な役割なのです。先ほど「あの惨状からよくここまで復興した」とコメントしましたが、そこには皆さんの努力とともに、もう一つ理由があります。それは、東日本大震災以前に、10年後の本学の在り方がきちんと考えられ、整理されていたということです。震災直後、大学の復興計画を立案するにあたり、実はほとんど時間を要することはありませんでした。もともと大学には目指すべき将来像ができており、その方向性に従って復興計画を立案することができたのです。そのおかげで、本学は間髪入れず他の組織に先駆けて復興計画を県や国に提示でき、今の本学の復興に繋がっています。
 ぜひ皆さんも、これまでの経験を基に、「次の10年、20年後の本学のあるべき姿」を思い描き、議論をしてもらいたいと思います。言い古された言葉ではありますが「備えあれば憂いなし」です。そして「常に備えよ」は平時に次第に慣れて来た今の私たちにこそ必要な言葉であると思います。ぜひそれを皆さんが主導してくれることを望みます。

結びに、皆様の本日の受賞に対し重ねてお祝い申し上げるとともに、今後も健康に留意され、今後ますますの本学での御活躍を祈念し、挨拶といたします。

令和5年11月27日
公立大学法人福島県立医科大学
理事長 竹之下 誠一

事務担当 : 総務課(大学人事係)

電話 (024) 547-1111(代)
FAX (024) 547−1995
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