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福島県立医科大学 トピックス 

本学学生が「大学SDGs ACTION! AWARDS」で『審査員特別賞』を受賞しました

受賞者:医学部 荒郁弥/遠藤知里/神田正樹/木下瑠菜/桐澤聖佳/熊谷なつき/楯和馬/筒井悠巴/年名悠/二瓶優歩/山田彩加 


本学の医学部生で作るグループ、POMk Project(Popularization of Medical Knowledge Project)が、3月10日(土)に開催された「大学SDGs ACTION! AWARDS」(主催社:朝日新聞)で審査員特別賞を受賞しました。 SDGsとは、2015年9月に193の国連加盟国の全会一致で採択された、2030年までに達成を目指す17の課題(ターゲット)です。日本では2017年3月に公示された小中学校の新学習指導要領に、持続可能な社会の創り手の育成が学校の役割であると明記され、積極的な取り組みが期待されています。 
今回、POMk Projectでは、SDGsの17のターゲットのうちターゲット3「すべての人に健康と福祉を」、ターゲット4「質の高い教育をみんなに」に当てはまる企画として、小学生を対象に、人体に関する体験教室を開催することを提案。全国の大学から95の提案が集まる中、グランプリをはじめとする6つの賞が審査され、POMk Projectの提案は、見事に審査員特別賞を受賞しました。 
受賞の背景についてPOMk Projectの皆さんにお話を伺いました。 


・応募の動機は?

私たちは、本学サークルIFMSA-Fukushimaに所属しており、SDGsに関するテーマのイベントに参加したことがきっかけで、自分たち医学生ができることについて議論を重ねてきました。 現代の教育では、理科、保健体育、家庭科などの科目はありますが、人体や健康に関する統合した知識を学ぶ機会が少ないように思われます。それぞれの情報が頭にあったとしても関連付けられた知識になっていないと、例えば病院に行ったときに治療法に対して自ら選択できなくなってしまいます。

また、健康に関する知識が少ないと生活習慣病も増加してしまいます。 医療人と患者さんとの間にある知識の差が小さくなればこれらの問題解決に一歩近付けると私たちは想起しました。そこで私たちは小学生に人体に関する体験教室を開催しようと思ったのです。理由は、小学生が知識を柔軟に吸収する時期であること、親戚との関わりも多く広い世代をターゲットにできることです。 
そこで、メンバーの一人が教えてくれたのが、この大学SDGs ACTION! AWARDSでした。 これは国連が2030年までに達成しょうとしているSDGs(sustainable development goals)に関する企画を、大学生が発表してコンペティションを行うものです。私たちの企画はSDGsのターゲット3「すべての人に健康と福祉を」、ターゲット4「質の高い教育をみんなに」に当てはまり、今回のコンペティションで自分たちの考えをより広く知ってもらいたいと思ったことが動機です。また、「医学知識の一般化」を目標にするという意味で、POMk Project (Popularization of Medical Knowledge Project)というチーム名で応募しました。 
 
・企画時に苦労したことは? 
応募動機でも触れたように、現在叫ばれている医療問題の解決には医療従事者にとどまらず全体の知識増進が必要だと私たちは考えました。しかし私たちは一大学生に過ぎず、直接この問題にアプローチすることは困難を極めます。そこで、大学生という立場で医学生だからこそできることはなにか、それを考えるのがはじめに苦労したことです。 その結果、子供たちに小さい頃から医療に興味を持ってもらうことが解決の第一歩であり、そこから大きな流れを作れれば解決に近づくのではないかと考え、小学生を対象にした企画を立案することを決めました。しかし対象が小学生なので、ただ医学について講義をしても興味を持ってくれるとは限りません。そこでどうやったら子供たちに興味を持ってもらえるか、企画の内容を考えるのにも苦労しました。 


・審査員特別賞受賞の感想は? 
全国の大学から応募された95の提案の中からファイナリストに選んでいただき、多くの方の前で私たちのアイディアを伝えられたこと、また多くの秀逸な演題がある中、審査員特別賞をいただいたこと、大変嬉しく思います。私たちの考えや思いを多くの方と共有できたと感じております。また、今後の活動への意欲も更に高まりました。 


・今後はどのような活動を想定していますか? 
福島県内の小学校での体験教室の今夏開催に向けて準備を進めていく予定です。更に企画内容そして開催規模の拡大を目指します。 


リンク
・SDGsとは 

・最終選考会の様子はこちら 






担当 : 広報コミュニケーション室

電話 024-547-1016(事務:企画財務課)
/ FAX 024-547−1991

 

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