7月31日、畑萬陶苑（はたまん　とうえん）　4代目　畑石 眞嗣（はたいし　しんじ）様から、伊万里鍋島焼の大変貴重な作品である「絆」と風鈴を寄贈いただきました。

畑石様は日本伝統工芸士会 伊万里有田焼伝統工芸士、日本文化振興会会員、及びハプスブルク芸術友好協会宮廷芸術会員を務められるなど、日本を代表する陶芸家のお一人です。伊万里鍋島焼の伝統と革新の調和をテーマに、現在も意欲的に作陶に取り組んでおられ、そのお名前と作品は国内にとどまらず、欧米、アジア、世界に知られています。

寄贈いただいた作品「絆」は、畑石様が東日本大震災の復興を祈念して2011年9月に創作したもので、伊万里市が玄海原発より30キロ圏内に位置するということもあり、福島の教訓を忘れず、いかしていくことの大切さを忘れない、という思いが込められているということです。原子力災害を含む複合災害への対応を検証し、新たな対策への取組を進めている福島県に所在する本学に寄贈いただくことになりました。

復興のシンボルとして、この「絆」という作品と風鈴を長く本学附属病院みらい棟1階ロビーに展示し、多くの皆様にご覧いただくとともに、私たちがいただいた支援への感謝を忘れず、本学の新たな役割を心に刻む礎（いしづえ）とさせていただくことをお約束いたします。