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福島県立医科大学 トピックス

IgA抗体を利用したウイルス吸着マスク(IgA抗体マスク)開発

本学医療-産業トランスレーショナルリサーチセンター(以下、「TRセンター」)は、新型コロナウイルス感染症回復者血液から取得したIgA抗体を利用し、ウイルスを吸着するマスク(IgA抗体マスク※1)を開発※2しました。

TRセンターでは、経済産業省が支援する福島復興プロジェクトによって得られた成果(タンパク質マイクロアレイ技術)を活用し、新型コロナウイルス感染症の抗体医薬品の研究を進めてまいりました。本年4月には、新型コロナウイルス感染症回復者血液から新型コロナウイルスに対するIgA抗体の遺伝子取得に成功し、抗体医薬品開発支援の成果をいち早く社会還元するために、抗体を含む衛生用品等の開発を行うことを発表させていただきました。

そしてこのたび、取得した抗体遺伝子を基に作製したIgA抗体を利用したウイルス吸着マスク(IgA抗体マスク)を開発いたしましたことをお知らせいたします。その特長は、通常フィルターとIgA抗体を含む「IgAフィルター」で構成される4層構造からなり、IgA抗体がウイルスを強く吸着し、体内への侵入を防ぎます。※3

TRセンターでは、今後も医薬品開発支援や、抗体薬および衛生用品の実用化について、引き続き研究・開発を進めてまいります。新たな進展がありましたら改めて会見や投げ込み等によりお知らせさせていただきます。

※1.特許出願中 ※2.試作品につき販売については未定
※3.マスクはウイルスの侵入を完全に防ぐものではありません。
IgA抗体マスク試作品パッケージ
IgA抗体マスク試作品パッケージ
試作品製品概要
品 名:マスク
(商品名:4層構造ウイルス吸着マスク)
対 象:花粉・ほこり等
素 材:本体:ポリプロピレン
耳ひも:ポリエステル・スパンデックス
ノーズフィットワイヤー:ポリエチレン
枚 数:5枚
サイズ:ふつうサイズ(約175mm×95mm)
包装材:外箱(紙)
提供元:公立大学法人福島県立医科大学
製造元:株式会社ゼファー
※パッケージデザインは予告なく変更する場合があります。

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