HOME > 大学紹介 > 大学トピックス

福島県立医科大学 トピックス

演劇手法を用いた、子どもたちの地域づくりワークショップを開催

11月11日(月)に、伊達市立堰本小学校において「地域のレジリエンスについて子どもと共に考える」演劇指導法研修会が開催されました。これは、災害後の子どもと地域の復興について演劇を通じて一緒に考えるプロジェクトを国際的に実施している英国ランカスター大学社会学講座Alison Lloyd Williams先生の呼びかけに、本学総合科学教育研究センター 後藤あや教授が応える形で2016年に始まった取組です。

研修会の前半では、Lloyd Williams先生の指導で、堰本小学校の5年生と研修に参加した小学校の先生方が一緒にワークショップを行いました。全員輪になって簡単なゲームをして緊張をほぐした後は、小学生のグループ、先生方のグループに分かれ、自分たちの地域の良いところをグループ内で議論しました。その後、Lloyd Williams先生から各グループで「一番良いところ」をセリフなしの寸劇で発表するよう指示が出ると、小学生も先生方も大騒ぎで体を使って色々な表現を検討していました。発表では、各グループが即興で作ったとは思えない出来栄えに、その場にいる全員が盛大な拍手で相互に称え合いました。

研修会の後半は、Lloyd Williams先生が先生方に講義を行う形で行われ、演劇手法を用いることの意義等が説明されました。地域のことについて、観客である他者に演劇を通して伝えたいことをどう表現すればよいか考えるというプロセスで、子どもたちが課題について自分ごと化し、主体的に考えた意見を相手に伝える力が育まれる、というLloyd Williams先生のお話に、皆さん大きく頷いていました。

この取組は、自身及び地域の健康について主体的に考え行動できる市民としての学びを促進する公衆衛生的教育としても注目され、今後福島県内の複数の小学校での実施が決まっており、さらにはインドネシアやカンボジアでの実施など、その活動の場が拡大しています。

ワークショップの様子
グループでの議論の様子
寸劇発表の様子
研修会の様子
※本件は平成30年度共同利用・共同研究課題及び科研費国際共同研究強化(B)の助成を受けています。

▲TOPへ