HOME > 大学紹介 > 大学トピックス

福島県立医科大学 トピックス

本学も参画する共同研究が、JST研究成果最適展開支援プログラムに採択されました。

8月26日(月)に、国立研究開発法人科学技術振興機構 研究成果展開事業研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP)「産学共同フェーズ(シーズ育成タイプ)」2019年度募集における新規採択課題が発表され、本学医学部病態制御薬理医学講座 下村健寿 教授も参画する共同研究が下記のとおり採択されました。

パーキンソン病は50歳以上の中高年に見られる進行性の疾患で、加齢に伴い発症率が高まります。脳内の黒質と呼ばれる場所に存在するドパミン神経が脱落することが発症の原因と言われており、治療は脳内で不足するドパミンを補うL-DOPAという化学物質を用いることが基本になりますが、その発症メカニズムは未だ不明な点が多く、根治療法は見つかっていません。

昨年、福島大学食農学類の平修教授は、大陽日酸株式会社の技術協力を得て、L-DOPAの脳内での分布を世界で初めて画像化することに成功しました。本共同研究はその研究を発展させ、脳内でのL-DOPAからドパミンへの代謝サイクルの解明に始まり、パーキンソン病の発症メカニズムを解明し、研究期間内にパーキンソン病だけでなく、アルツハイマー病やハンチントン病などの脳神経疾患に有効な様々な試薬キットの開発を目指すものです。
 本学病態制御薬理医学講座は、実験動物の脳機能分析の豊富な経験を基に、主に老齢のマウスを用いたパーキンソン病の病態モデルの開発、及び各種試薬の動態評価について、本研究をサポートする予定です。

紺綬褒章伝達式記念写真
写真左から、
大陽日酸株式会社:横山 順(SI イノベーションセンター長)
大陽日酸株式会社:池田 明夏里(SI イノベーションセンター研究員)
国立大学法人福島大学食農学類: 平 修 教授
国立大学法人東京大学大学院農学生命科学研究科:小林 彰子 准教授
本学医学部病態制御薬理医学講座:下村 健寿 教授
プログラム:
研究成果展開事業 研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP)
「産学共同フェーズ(シーズ育成タイプ)」(2019年度募集)
課題名:
健康寿命延伸のための安定同位体トレーサーによる脳内ホルモン可視化技術開発
研究開発費:
99,912 千円/3年
研究グループ
国立大学法人福島大学食農学類:
平修教授(研究統括)
大陽日酸株式会社:
横山 順(SI イノベーションセンター長)(チームリーダー)
池田 明夏里(SI イノベーションセンター研究員)
国立大学法人東京大学大学院農学生命科学研究科:
小林 彰子 准教授
公立大学法人福島県立医科大学医学部病態制御薬理医学講座:
下村 健寿 教授

▲TOPへ