福島県立医科大学 トピックス
本学学生が「第51回日本医学教育学会大会」において
優秀賞を受賞しました。
令和元年7月27日(土)、本学医学部3年神田正樹さんが「第51回日本医学教育学会大会」の学生セッションにおいて、優秀賞を受賞いたしました。日本医学教育学会は、医学教育に関する研究の充実・発展ならびにその成果の普及を目的として、1969年に設立された学会です。第51回学会では、「「学ばんと欲すれば」−excellenceをめざして」として、学生を主体とした医学教育の進め方がテーマに掲げられました。
神田さんは、本学医学部における細胞統合生理学講座のMD-PhDプログラムに所属しており、その研究の一環で今回発表を行いました。
また、本学の医学部生有志で作るグループ、POMk Project(Popularization of Medical Knowledge Project)に所属しており、福島県内の小中学生を対象に、人体に関する体験教室を企画・運営しています。本学会では「大学入学前の人体と健康教育に関する分析および教科書間の比較」という研究結果を発表しました。小中高で教えられる人体と健康に関する科目は、理科・保健・家庭科で分断されて学習されており、学年と科目間で繋がりが少ないという仮説に対し、現行の学習指導要領と教科書(全61冊)を分析することで、その科目間・学年間のずれを明らかにし、また、出版会社ごとによる教科書間の違いも明らかにしました。
【学会審査委員による評価ポイント】
- 小中高で人体と健康に関して扱う科目が理科・保健・家庭科の3科目であり、科目間での繋がりが少ないためそれらの繋がりを意識した学習をすべきであるという新しい提案と、それを生かした活動(POMk Project)を実際に行っていること。
- 小中高の学生が、人体と健康教育に関して、どこまでの知識をもっているのかを大学教員らが把握することは、これからの医学教育を考えるにあたって参考材料となりうること。
【受賞に際しての本人コメント】
今回このような発表の機会をいただき、数多くの演題の中から優秀賞をいただいたことを大変嬉しく思います。大学の先生方や職員の皆様には、お忙しい中、夜遅くまでご指導・御協力をいただきましたことに改めて感謝申し上げます。
また、今後は本研究結果をPOMk Projectの体験教室の内容に反映し、より充実した健康教育を実施できるようにしていきたいと思います。