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福島県立医科大学

学生による災害支援ボランティアグループ「Fukushima WILL」が、震災から2年を迎える現在も積極的に活動しています。

2013.02.22

平成23年3月11日に発生した東日本大震災の際本学附属病院での緊急医療サポートのため、自主的に集まった本学学生たちが現在、災害支援ボランティアグループ「Fukushima WILL」(フクシマ・ウィル)として、積極的な活動を続けています。

彼らが始めた活動は、各種媒体・医療系サイト等でも取り上げられ(一例「ふくしま県民のためのIT医療情報誌 医療人」http://iryo-jin.com/magazin/?p=3813 )、夏休みなど長期休暇には活動報告会等を開催、昨年秋に開催した文化祭「光翔祭」での部門発表ブースは大きな反響を呼びました。〔参考資料:光翔祭パンフレット(抜粋)http://www.fmu.ac.jp/univ/daigaku/pdf/250222f_willpanf.pdf
翌月には、地元紙「福島民報」の巻頭コラム「あぶくま抄」にても紹介されています。
(写真下:掲載内容は下記参照)

震災より2年を目前にした、今週末の2月23日(土)・24日(日)には、昨年アメリカで行われた「日米学生会議」に参加し復興について議論を行ってきた学生および、震災復興に興味のある県外の学生や、福島大学の学生とともに「日米学生会議 復興RT×Fukushima WILL『福島復興大学』」を企画し、開催することとなりました。
23日は福島市にて活動報告および、県・医療・農業・教育・マスコミ各関係者による現況と復興に向けた取り組みの講演、グループディスカッションを行います。
24日は川内村にて復興状況を視察。自治体の復興担当者による講演・懇談や、農業再生や新たな雇用を創出する施設の見学(ヤマト福祉財団 完全人工光水耕栽培施設、菊池製作所 新工場)、「五社の杜サポートセンター」での仮設住宅住民の皆様との懇談などを予定し、国内外の学生に広く、リアルな福島の“今”と“これから”を伝え、共に歩む働きかけを行う2日間です。

今後も「Fukushima WILL」は、東日本大震災の風化を防ぎ、復興と未来の医療を支えるためのボランティア活動を力強く行っていきます。

◆お問い合わせ
医療人育成・支援センター   TEL 024-547-1047 / FAX 024-547-1715
http://www.fmu.ac.jp/home/cmecd/



●参考:「福島民報」 あぶくま抄(平成24年11月6日付) ※許可転載

福島医大生が新たな災害ボランティアサークルの設立に動き出した。震災の際、患者搬送などを率先して行った学生が核となっている。災害に対応した経験の蓄積を将来に生かす。

地震発生当時は春休み中だった。しかし、病院実習の五年生を中心に医薬品運びなどを手伝う姿が見られるようになる。多い時で六十人が集まったという。原発事故の被ばくを心配した大学側は、各自帰省するよう告げた。間もなく、健康に被害がないレベルとの判断が出る。すぐに新たな活動が始まった。相双地区の患者が次々と運び込まれてくる。移送で大きな力を発揮する。

医大で三年に一度の公開文化祭が先月下旬に開かれた。その時、医大生は何を考え、どう動いたのか。震災時の活動を紹介する一角を設けると大きな反響があった。五、六年生は卒業していく。風化させないために、当時の状況を伝え続ける必要がある。学生の気持ちが一つになった。

サークル名は「Fukushima WILL」。WILLには「意志」「固い決意」「遺言」の意味がある。
同じ志を持つ県内外の学生にも情報を発信していくつもりだ。医師の卵の強い思いが、本県医療の未来を担う。

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