米国雑誌「Communications Biology」掲載(2026年1月)

Rapid activation of p62 body-mediated autophagy in human cells under hyperosmotic stress

高浸透圧ストレスに曝されたヒトの細胞ではp62顆粒を介したオートファジー(自食分解機構)が素早く活性化される

田村 直輝(たむら・なおき)

解剖・組織学講座 講師

研究グループ

田村 直輝、和栗 聡

 

概要

論文掲載雑誌:「Communications Biology」 (2026年1月5日)


我々のヒトの体は数十兆個の細胞によって構成されています。ヒトの細胞が塩分や糖分などを多く含む高張液に曝されると、浸透圧により細胞内の水が細胞外へ強制的に漏出し、体積が急激に減少します。このときに細胞内では高浸透圧ストレスと呼ばれるストレスが発生し、細胞に対して強い負荷がかかります。ヒトの細胞はこの高浸透圧ストレス下でも生存し続けるために様々な応答機構を働かせていますが、その詳細なメカニズムは分かっていません。

今回、我々の研究グループは、ヒトの細胞が高浸透圧ストレスに曝されたときにp62顆粒と呼ばれる膜のない細胞内小器官が形成され、不要な物質を除去するための足場として機能していることを明らかにしました。p62顆粒は神経変性疾患などの様々な疾患との関連が報告されており、今後の研究では個体レベルにおけるp62顆粒の機能に注目していきたいと考えています。

(田村 直輝)

 

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