英国雑誌「The Lancet」掲載(令和6年8月28日)

Primary biliary cholangitis

原発性胆汁性胆管炎

高橋 敦史(たかはし・あつし)

消化器内科学講座 准教授

研究グループ

Atsushi Tanaka, Xiong Ma, Atsushi Takahashi, John M Vierling

概要

論文掲載雑誌:「The Lancet」 (August 28, 2024)

原発性胆汁性胆管炎(Primary biliary cholangitis: PBC)は慢性進行性の胆汁うっ滞性肝疾患で病因は解明されておりません。臨床的には中年以降の女性に好発し、胆汁うっ滞に伴う掻痒感や抗ミトコンドリア抗体の陽性化が特徴で、治療が奏功しない場合には肝細胞の破壊や線維化に伴い肝硬変や肝不全に至る場合もあります。PBCの治療薬はウルソデオキシコール酸が第一選択であり、ベザフィブラートによる二次治療も長期予後の改善に有効です。本論文は、この分野で世界的にご高名な先生方とともに執筆したPBCに関するセミナー論文です。PBCに関する疫学、病因・病態、診断、治療に関する最新の知見がまとめられております。消化器・肝臓専門医だけでなく、研修医や医学生の皆さんにもご参照頂けますと幸いです。

(高橋 敦史)

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