国際医学雑誌「The Journal of Nutrition, Health and Aging(in press)」掲載

SARC-F Validation and SARC-F+EBM Derivation in Musculoskeletal Disease: The SPSS-OK Study

サルコペニアのスクリーニングに用いられるSARC-F質問票の運動器疾患における検証と、"SARC-F+EBM"診断法の開発

福島県立医科大学の栗田宜明教授が笑顔でポーズをとる写真。背景には緑の木々が見える。

栗田 宜明(くりた・のりあき)

大学院医学研究科臨床疫学分野  特任教授

研究グループ

栗田宜明(福島医大 大学院医学研究科 臨床疫学分野)、脇田貴文(関西大学)、紙谷司(京都大学)、和田治・水野清典(あんしん病院)

概要

論文掲載雑誌:「The Journal of Nutrition, Health and Aging」(in press)

加齢や疾患によって筋肉量が減り、筋力が低下した状態である「サルコペニア」という症候群が、最近注目されています。サルコペニアのスクリーニングで用いられる、5項目の質問による「SARC-F質問票」の診断性能を、運動器疾患およそ960人で検証しました。さらに、5項目の質問に"EBM"(Eldely [高齢]とBMI [体格指数の低値])を加えた"SARC-F+EBM"方式を考案して、サルコペニアの診断性能がどの程度改善するかを調べました。

SARC-F単独では感度・特異度が不良でしたが、SARC-F+EBMでは約80%・70%でした。SARC-F質問票単独に比べて、"SARC-F+EBM"方式の感度やAUCが優れました。この簡便な"SARC-F+EBM"がサルコペニアのスクリーニングに活用できる可能性を示しました。

※SARC-F質問票は、栗田の所属する分野のホームページから、情報を入手することができます。もとは英語の質問票でしたが、正式な手続きを経て、日本語版をご活用頂くことができます。

詳細及び各お問合せについては、下記のプレスリリースをご覧ください。

連絡先

  • 公立大学法人福島県立医科大学 大学院医学研究科 臨床疫学分野
  • 電話:大学代表024-547-1111(代)
  • FAX:024-547-1468
  • 分野ホームページ: https://noriaki-kurita.jp/
  • メールアドレス: kuritan@fmu.ac.jp (スパムメール防止のため、一部全角表記しています)

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