米国雑誌「Journal of Renal Nutrition」掲載(2017年11月号)

Revisiting Interdialytic Weight Gain and Mortality Association With Serum Albumin Interactions: The Japanese Dialysis Outcomes and Practice Pattern Study.

析間体重増加と生命予後の関係性を、血清アルブミンのインターラクションをもとに再考する:J-DOPPS研究

栗田宜明准教授のポートレート写真。スーツを着用し、微笑んでいる。背景はシンプルなグレー。

栗田 宜明(くりた・のりあき)

附属病院 臨床研究教育推進部 部長・准教授

研究グループ

栗田 宜明(くりた・のりあき)、林野 泰明(はやしの・やすあき)、山崎 新(やまざき・しん)、秋澤 忠男(あきざわ・ただお)、秋葉 隆(あきば・たかし)、斎藤 明(さいとう・あきら)、福原 俊一(ふくはら・しゅんいち)福島県立医科大学病院臨床研究教育推進部、昭和大学医学部内科学講座腎臓内科学部門、京都大学大学院医学研究科医療疫学分野ほか

概要

論文掲載雑誌:「Journal of Renal Nutrition」 (2017年11月号)

血液透析患者の透析間体重増加の上限値が国内の診療ガイドラインに記されていましたが、上限値を支えるエビデンスが不足していました。そこで、栗田らは本邦の多施設コホート研究の大規模データを用いて、週3回の血液透析治療中の患者8661名を対象に、透析間体重増加と生命予後の関係性を再評価しました。国際腎臓栄養代謝学会が提案する基準を用いると、血清アルブミンが3.8 g/dL以上の場合に限り、7%以上の透析間体重増加が予後不良であることを示しました。逆に、血清アルブミンが3.8 g/dL未満の場合では、2%未満の透析間体重増加が予後不良で、4%-5%程度の透析間体重増加は予後良好であることを示しました。透析間体重増加の管理やガイドラインの改訂の際に、この個別性を考慮する必要性を提唱しました。この論文の成果はすでに、本論文はアメリカ腎臓財団が管理栄養士に提供する継続的専門教育の題材に採用されています。

連絡先

  • 公立大学法人福島県立医科大学病院 臨床研究教育推進部
  • 電話:024-547-1471
  • FAX:024-547-1468
  • 講座ホームページ: https://direct.fmu.ac.jp/
  • メールアドレス: kuritan@fmu.ac.jp (スパムメール防止のため、一部全角表記しています)

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