英国雑誌「Nature Communications」掲載 〔平成26年5月〕

Enhanced flexibility of place discrimination learning by targeting striatal cholinergic interneurons

線条体コリン性介在神経細胞の除去による場所識別学習柔軟性の亢進

医学部附属生体情報伝達研究所  生体機能研究部門
教授 小林 和人 ( こばやし・かずと )
助教 西澤 佳代 ( にしざわ・かよ )

概要

論文掲載雑誌: Nature Communications 2014 May.6 本学の小林和人教授・西澤佳代助教と広島大学・坂田省吾教授・岡田佳奈特任助教、愛媛大学・松下夏樹研究員らの共同研究チームは、脳内の標的の神経細胞を取り除く技術を利用して、学習や運動の調節に関わる脳領域(線条体)に存在し、アセチルコリンを含む神経細胞が、学習に基づく行動の切替えを抑えるために重要な役割を持つことを見出しました。 さらに、標的の遺伝子の役割を抑制する技術を用いて、行動の切替えを伝達するアセチルコリン受容体のタイプを同定しました。アセチルコリンの作用は、記憶、学習、認知などのさまざまな機能に関わることが知られていましたが、今回、行動の切替えを抑える機能を持つことが初めて発見され、脳神経疾患に対する治療薬の開発に結び付くと考えられます。 本研究の成果は、英国科学誌Nature Communications(5月6日号)に掲載されました。

詳細及び各お問合せについては、下記のプレスリリースをご覧ください。

連絡先

  • 公立大学法人福島県立医科大学 医学部附属生体情報伝達研究所 生体機能研究部門
  • 電話 024-547-1668 / FAX 024-548-3936
  • 部門紹介ページ http://www.fmu.ac.jp/cms/molgenet/
  • メール (スパムメール防止のため、一部全角表記しています)

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