第121回日本皮膚科学会総会 優秀演題賞(令和4年6月受賞)
当科において経験した免疫チェックポイント阻害薬に伴う皮膚irAE114例の臨床的検討

入江 絹子(いりえ・きぬこ)
医学部 皮膚科学講座 病院助手
研究グループ
入江絹子、高田満喜、遠藤麻衣、伊藤 崇、石川真郷、本多 晧、山本俊幸
今回の受賞について
第121回日本皮膚科学会総会
日本皮膚科学会は、皮膚科学に関する研究・境域と医療について、その連絡連携を図り、皮膚科学の進歩・普及に貢献し、もって学術文化の発展に寄与することを目的として、全国各地の約1万人の会員によって組織されている学会です。総会は年に1回開催される、全国規模の皮膚科の学術集会です。
賞について
本年開催された総会において、一般口演演題の中から優れた演題に授与される賞です。
概要
免疫チェックポイント阻害薬投与中に皮膚免疫関連有害事象を生じた症例について後方視的に検討した。多彩な皮膚症状を認めたが、白斑、皮脂欠乏性湿疹が出現した患者、皮疹+2臓器以上の有害事象が出現した患者は、原疾患となる悪性腫瘍の病勢がコントロールされている群で有意に多かった。悪性黒色腫の患者では他癌種と比較し白斑が有意に多くみられた。免疫チェックポイント阻害薬を使用した悪性黒色腫患者では、皮膚有害事象が出現した患者群で、無増悪生存期間および全生存期間の有意な延長を認めた。
関連サイト
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第121回日本皮膚科学会総会
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連絡先
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