福島市立平野小・中学校で4回目の「眠育・食育・足育調査」を実施
― 子どもの成長を継続して見守り、研究成果を家庭と学校の健康づくりへ ―
福島県立医科大学保健科学部は、子どもたちの健やかな成長を支えるため、福島市立平野小学校・平野中学校と連携し、4回目となる「眠育・食育・足育調査」を実施しました。成長や生活習慣の変化を継続的に捉え、一人ひとりに応じた支援と、家庭・学校での健康づくりにつなげる取り組みです。
睡眠や食生活 足の形と働きを調べる
調査は、令和8年8月25日・26日に平野小学校の全校児童466名、9月2日・3日に平野中学校の全校生徒229名を対象に、本学の学部生や大学院生、卒業生が、教員の指導のもとで参加し、実施しました。睡眠や食生活、足の形態・機能、生活の質(QOL)などを調べ、これまでのデータと合わせて、成長に伴う心身の変化と生活習慣との関連を分析します。
歩く姿をタブレットで記録し、体の動きを確認する様子(平野中学校)
平野小学校での調査の様子
左:器具を使い、歩行の状態を丁寧に測定。
右:目線を合わせ、笑顔で言葉を交わす児童と本学学生。(いずれも平野小学校)
学校での健康支援をモンゴルと共有
国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)の「さくらサイエンスプログラム」の一環として、9月2日にはモンゴル国立医科大学(MNUMS)の教員・学生計8名が視察しました。本学とMNUMSは同年5月に学術交流に関する覚書(MOU)を締結しています。一行は調査・測定への協力を通じて、大学・学校・家庭・地域が連携する健康支援について学びました。福島で積み重ねてきた実践を共有し、学術交流を現場での学びにつなげる機会となりました。
生徒と資料を一緒に確認するモンゴル国立医科大学の参加者と本学学生(平野中学校)
調査結果を家庭と学校へ
調査結果は児童・生徒と保護者に返却し、子ども自身が体や生活への理解を深め、家庭で生活習慣を振り返るきっかけとして役立てます。また、年内には平野小学校・平野中学校の両校へ調査結果全体をフィードバックし、健康状態や生活習慣の傾向、今後の課題を共有する予定です。学校とともに、授業や学校生活に取り入れやすい健康教育や運動支援を検討し、実践後の変化も確かめていきます。
調査の合間に、資料を手に言葉を交わす児童たち(平野小学校)
本取り組みでは、子ども本人や家庭への支援に加え、学校や地域の環境を整え、健康的な生活習慣を自然に身につけられるようにする「0次予防」の視点を大切にしています。大学が小・中学生を対象に行う大規模な健康調査は全国的にも数少なく、本学では、両校の全校児童・生徒を対象とした多面的な調査を継続し、成長の過程を捉えながら支援につなげています。
今年度からは、福島県との連動も始まりました。本学は、小学校から中学校までの健やかな成長を支える「福島モデル」の構築を進めます。平野地区で得られた知見や学校との連携方法を、県内、さらには全国でも活用できる形に整理し、研究成果を次世代の健康づくりに還元してまいります。
関連情報
モンゴル国立医科大学看護学部と国際交流協定を締結しました
https://www.fmu.ac.jp/about/global/news/mnums/202605.html
2026年度 第一回JSTさくらサイエンスプログラムに採択されました
https://www.fmu.ac.jp/news/global/20260610.html