手術部で勤務をしながら大学院で学ぶ
福島県立医科大学大学院への進学の動機
私は、手術部で6年の経験を経た後に大学院へ進学し、老年看護学を専攻しました。
進学を決めたきっかけのひとつは、手術看護を実践するなかで、特に高齢の方にもっと安全に手術を受けてもらいたいと思ったことです。
高齢化や手術適応の拡大を背景として、手術を受ける高齢者が増加しました。従来は手術適応とならなかった高齢者にも、手術を提供することができるようになった一方で、高齢者の手術には依然として大きなリスクが伴います。
「QOLの向上や予後改善のために受けるはずの手術を契機として、その後の生命や生活が脅かされることがあってはならない。そのために看護として何ができるか。」
そんなことを思い、手術のさらなる安全性向上のため、手術看護として貢献できることを探求したいと考えました。
病院の支援
働きながら大学院に通うことができているのは、職場の理解と協力があってこそです。年休取得や、勤務の調整などたくさんのご支援をいただきました。
日々多くの手術が行われ多忙を極めるなか、授業のために送り出してくださった師長さんをはじめ、スタッフの方々には本当に感謝しています。
福島県立医科大学附属病院で働く意義
当院では、最先端の医療が行われていることに加え、認定看護師や特定行為看護師など様々なスペシャリストが活躍しています。そのような環境で働くことには感化されることが多く、自身の成長につながる新たな気づきを得ることができます。さらに、隣接している大学で自分の興味を探求できる機会もあり、まさに一石二鳥。今後は、大学院で得た学びを患者さんに還元できるよう、頑張っていきます。