当センターリハビリテーション部の庄司亮平 理学療法士らの研究論文が英文誌に掲載されました
当センターリハビリテーション部の庄司亮平 理学療法士(整形外科学講座員兼務)および岩渕真澄(同講座 教授)、白土 修 医師(同講座 教授/講座主任)らが執筆した研究論文
「Investigation of perioperative changes in sciatic nerve stiffness in patients with lumbar disc herniation using shear wave elastography: A longitudinal cohort study」が、「Fukushima Journal of Medical Science」(2025 Impact Factor:0.9) に掲載されました。
本研究は、超音波画像診断装置である超音波エラストグラフィーを用いて、腰椎椎間板ヘルニア患者における坐骨神経硬度を評価し、手術前後の変化と下肢痛との関連を検討したものです。超音波エラストグラフィーは、剪断波(shear wave)を用いて生体内組織の硬度を非侵襲的に定量評価できる最新の画像診断技術です。
本研究の結果、腰椎椎間板ヘルニア患者における坐骨神経硬度は術後に有意に低下し、下肢痛の重症度と正の相関を示すことが明らかになりました。これらの所見は、腰椎椎間板ヘルニアによる神経根圧迫に伴う炎症が外科的治療により改善し、その炎症の程度が下肢痛の重症度に影響を及ぼしている可能性を示唆するものです。さらに、坐骨神経硬度の評価が、手術効果の客観的指標やリハビリテーションプログラム立案の一助として有用である可能性が示されました。
今後も当センターリハビリテーション部および整形外科学講座は、超音波エラストグラフィーを用いた臨床研究を通じて、より科学的根拠に基づくエビデンスを発信し、患者さんに還元できる質の高い医療の提供に努めてまいります。