学会等参加報告
The 1st JGES International 2025
2025年9月5日から6日にかけて,The 1st JGES International 2025が東京の都市センターホテルで開催されました.本学会は,日本消化器内視鏡学会(JGES)が発足させた初の公式国際学会です.
内視鏡診療部からは,部長の引地拓人(病院教授)と,栁田拓実(助手),関連として消化器内科学講座の大塚充(助手)の3名が参加しました.
栁田は9月5日に「Efficacy and Safety of Outpatient Argon Plasma Coagulation for Preventing Recurrence of Esophageal Varices After Endoscopic Injection Sclerotherapy」を口演で発表しました.
大塚は同日に「A comparative study of gel immersion endoscopic mucosal resection and underwater endoscopic mucosal resection for superficial non-ampullary duodenal epithelial tumors」を口演で発表しました.
日本国内での開催ではありましたが,参加者の過半数は海外からで,ならびに一般演題の2/3が海外からであり,福島発のエビデンスを国際的に発信する貴重な機会となりました.学会を通じて日本と海外の医療の違いを実感するとともに,日本に期待されている診療や研究を再認識することができました.また,日本の著名な先生方による世界最高水準のデモンストレーションを見学でき,大変有意義な経験となりました.
学会参加にあたり,多くの方々のご支援をいただきましたことに心より感謝申し上げます.今回の経験を糧に,日常診療や研究活動の質をさらに高めるとともに,福島から世界に向けて確かなエビデンスを発信し続けられるよう,今後も精進してまいります.
The 1st JGES International 2025 was held at the Toshicenter Hotel in Tokyo from September 5 to 6, 2025. This was the first official international conference organized by the Japan Gastroenterological Endoscopy Society (JGES).
From the Department of Endoscopy, Professor Takuto Hikichi, Assistant Professor Takumi Yanagita, and Assistant Professor Mitsuru Otsuka from the Department of Gastroenterology participated.
On September 5, Dr. Yanagita delivered an oral presentation entitled “Efficacy and Safety of Outpatient Argon Plasma Coagulation for Preventing Recurrence of Esophageal Varices After Endoscopic Injection Sclerotherapy.”
On the same day, Dr. Otsuka presented “A comparative study of gel immersion endoscopic mucosal resection and underwater endoscopic mucosal resection for superficial non-ampullary duodenal epithelial tumors.”
Although the conference was held in Japan, more than half of the participants were from overseas. This provided a valuable opportunity to share evidence originating from Fukushima on an international stage. Through the meeting, we recognized both the differences in medical practice between Japan and other countries and the expectations placed on Japanese medicine. Furthermore, we had the privilege of observing world-class demonstrations by leading Japanese experts, which made the conference highly meaningful.
We sincerely appreciate the support extended to us during this conference. Building on this experience, we are committed to further improving the quality of our daily clinical practice and research, and to continuing to disseminate reliable evidence from Fukushima to the world.
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日本消化器病学会東北支部第219回例会・第174回日本消化器内視鏡学会東北支部例会・第63回日本消化器がん検診学会東北地方会
2025年7月4日、弘前文化センターにおいて開催された「第63回 日本消化器がん検診学会 東北地方会」では、当講座の加藤先生がパネルディスカッションに登壇し、「福島市の対策型胃がん検診の現状」について報告しました。さらに、中村が一般演題の座長を、引地が特別講演「胃がん検診と大腸がん検診」の座長を務め、学術的討議を円滑に進行しました。
同日開催の「第219回 日本消化器病学会 東北支部例会」では、内視鏡診療部関連医師の大塚先生がシンポジウム「消化管の狭窄病変に対する内科的・外科的治療」において、「Over-the-scope-clipによる固定を併用した食道ステント留置術の有用性」を発表し、最新の内視鏡的手技について紹介しました。また、長島先生は特別企画「目指せ!消化器病専門医」において「小腸への病態進展に対して空腸瘻造設が著効した慢性特発性偽性腸閉塞の一例」を発表し、優秀演題に選出されました(指導医:根本)。引地は同企画の審査員を務め、若手医師の発表内容に対して的確な講評を行いました。
翌7月5日に開かれた「第174回 日本消化器内視鏡学会 東北支部例会」では、栁田がシンポジウム「消化器内視鏡の進展とWell-being社会への貢献」にて、「RT/CRT後の局所遺残・再発食道癌に対する光線力学療法」を発表し、治療選択肢の拡充に寄与する最新データを提示しました。プレナリーセッション「めざせ!消化器内視鏡専門医」では、迫先生が「早期胃癌類似の内視鏡所見を呈した鼠径部乳房外Paget病の胃転移の1例」を報告し、優秀演題を受賞しました(指導医:加藤)。同セッションでは根本が審査員を務め、中村と栁田は一般演題の座長として、活発な質疑応答を導きました。さらに、引地はエキスパートセミナー「食道癌・胃がん内視鏡スクリーニングにおけるAI内視鏡の進歩」の司会を担当し、AI技術を活用した内視鏡診断の最前線を紹介しました。
本地方会を通じて得られた知見と成果は、今後の研究活動や臨床診療に大いに活かされるものと確信しております。今後も当講座は、地域医療の発展と消化器内視鏡診療の質向上を目指し、研鑽を続けてまいります。
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第64回日本消化器がん検診学会総会
2025年6月27日(金)~29日(日)に第64回 日本消化器がん検診学会総会が,北海道旭川市のアートホテル旭川にて現地開催されました.
内視鏡診療部から,助教の加藤恒孝が現地参加しました.
加藤は,シンポジウム 「胃がん検診システムの最大活用と新規技術の実装へ向けて」の演者として,「福島市の対策型胃がん検診の現状」を発表しました.発表では直近4年間の福島市胃がん検診の結果報告や,遠隔読影など最近の試みについて紹介いたしました.
本学会は,医師,放射線技師,超音波にかかわる臨床検査技師,保健師など,消化器がん検診に携わる多職種の方々が参加しており,各施設の検診システムや新たな試みやなど,学びの多い学会でした.
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第79回日本食道学会学術集会
2025年6月25日から27日にかけて、京都市にある国立京都国際会館にて、第79回日本食道学会学術集会が開催されました。本会のテーマは「Healthy Esophagus For Well-being―生涯健康な食道を!―」で、京都大学腫瘍内科学講座の武藤学教授(福島県立医科大学・平成3年卒)が学会会長を務められました。
今回の学会では、消化器内視鏡診療に関するセッションが多数企画されており、外科医の参加が目立ちましたが、内科医や内視鏡専門医にとっても非常に有意義で、活発な議論が行われる貴重な機会となりました。
内視鏡診療部からは、部長の引地拓人(病院教授)が参加し、シンポジウム6「日本と海外におけるバレット食道・バレット食道がんの違い」において、信州大学の岩谷勇吾先生による演題「バレット食道の内視鏡診療に関する日本食道学会主導アンケート調査」に共同演者として関わりました。
また、武藤会長による講演では、アルコール代謝酵素の遺伝的多型と食道がん発症リスクとの関連、狭帯域光観察(NBI)の開発経緯、さらには光線力学的療法(PDT)に関する研究成果などが紹介され、非常に内容の濃い講演でした。
さらに、国立がん研究センター東病院の矢野友規先生による、食道の良性狭窄に対する生分解性ステントに関するご講演も印象的でした。治療の効果や限界について、具体的な症例を交えながら非常にわかりやすくご説明いただき、今後保険適用が見込まれるとのことで、適応症例を選定しつつ臨床応用したいと感じました。
なお、次回の第80回学術集会は、当院消化管外科の河野浩二教授が会長を務められ、福島県郡山市で開催される予定です。当診療部からも多数の医師が参加を予定しております。今後も、食道がん、食道アカラシア、食道静脈瘤など、さまざまな食道疾患に対して、福島県内外の患者さんに信頼される医療を提供してまいります。
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第109回 消化器内視鏡学会総会・第93回日本消化器内視鏡技師学会
2025年5月9日(金)から11日(日)にかけて,第109回消化器内視鏡学会総会ならびに第93回日本消化器内視鏡技師学会が, 北海道札幌市にて開催されました.
内視鏡診療部からは,部長の引地拓人(病院教授),副部長の中村純(学内講師),根本大樹(助教),栁田拓実(助手), 内視鏡診療部関連として消化器内科学講座の綿引優(助手)と大塚充(助手),現在会津医療センターに異動した高木忠之(会津医療センター消化器内科学講座教授)の計7名が参加しました. 引地,中村,根本,栁田は「2025年度定時評議員会(春期)」に評議員としても出席しました.
引地は,特別企画「支部研修医・専攻医Award 受賞者セッション」で司会ならびに審査員を務めたほか,関連研究会である「第14回 内視鏡検査・周術期管理の標準化に向けた研究会」において上部消化管の統括世話人として参加し,一般演題の座長も担当しました.また,第93回 日本消化器内視鏡技師学会では,ランチョンセミナーの司会を担当しました.附置研究会「内視鏡用視野確保ゲルを用いた内視鏡診断および治療手技に関する研究会」にも世話人として参加しました.
中村は,一般演題で「胃上皮下病変に対する腹腔鏡内視鏡合同手術」を発表し,附置研究会「内視鏡用視野確保ゲルを用いた内視鏡診断および治療手技に関する研究会」にも世話人代理として参加しました.
根本は,第64回「胃と腸」大会で読影委員を担当したほか,ランチョンセミナーで講師と一般演題の座長,一般演題で「オーバーチューブ固定具によるバルーン内視鏡検査効率化への挑戦」を発表しました.さらに竹田綜合病院の一般演題にも共同演者として参加しました.
栁田は,ワークショップ「高齢者に対する内視鏡治療 消化管の部」で,「EISで治療された75歳以上の食道静脈瘤患者における死亡関連因子」を発表しました.
大塚は,一般演題で「表在型非乳頭部十二指腸上皮性腫瘍に対するgel-immersion EMR」を発表しました.
また,公立相馬総合病院の藁谷雄一先生(以前,内視鏡診療部に所属)も一般演題で発表し,「第14回 内視鏡検査・周術期管理の標準化に向けた研究会」では共同演者として参加しました.
本学会総会では,各自が発表・司会・座長と多方面で活躍し,最新の知見や技術を学ぶ貴重な機会となりました.また他施設との交流を通じて,今後の診療や研究への新たな視点も得られました.得られた経験を日々の臨床に活かし,より質の高い内視鏡医療の提供に努めてまいります.今後も学会活動を通じて,医療の発展に貢献してまいります.
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Digestive Disease Week(DDW)2025
2025年5月3日(土)から6日(火)にかけて, 世界最大級の消化器関連国際学会であるDigestive Disease Week 2025(DDW2025)が, カリフォルニア州サンディエゴのサンディエゴ・コンベンションセンターにて開催されました. 内視鏡診療部からは,栁田拓実(助手), 内視鏡診療部関連として消化器内科学講座の大塚充(助手)の計2名が参加しました.栁田は以下の2演題をポスター発表しました.
「Optimal Interval for Argon Plasma Coagulation Following Endoscopic Injection Sclerotherapy in Esophageal Varices」(5月4日)「A Short Diameter of 10 mm as a Novel Criterion for EUS-FNA in Gastric Subepithelial Lesions」(5月6日)
大塚は5月5日に「A Comparative Study of Gel Immersion Endoscopic Mucosal Resection and Underwater Endoscopic Mucosal Resection for Superficial Non-Ampullary Duodenal Epithelial Tumors」をポスターにて発表しました.
各演題に対して, 海外の参加者からも多数の質問やコメントをいただき, 日本からのエビデンスを国際的に発信する貴重な機会となりました.
私は今回で3年連続のDDW参加となりましたが, 年々見識が深まり, 非常に有意義な時間を過ごすことができました. 学会期間中, 多くの方々のご支援をいただきましたことに心より感謝申し上げます.
今回得られた学びを日々の診療・研究に活かし, 福島から世界へ向けて信頼性の高いエビデンスを発信し続けられるよう, 今後も研鑽を重ねてまいります.
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第111回日本消化器病学会総会
2025年4月24日(木)から26日(土)に,第111回日本消化器病学会総会が東京都新宿の京王プラザホテルで開催されました.内視鏡診療部から,部長の引地拓人(病院教授),根本大樹(助教),加藤恒孝(助教)が参加しました.
引地は,本学会の代議員の立場のほか,一般演題【胃 内視鏡一般】において,座長を務めました.
根本は,一般演題【胃・十二指腸 内視鏡治療】において,「胃ESD後創縫縮の後出血予防効果:傾向スコア逆数重み付け法による解析」を発表しました.
加藤は,一般演題【食道】において「TXI併用ヨード染色を用いた表在型食道扁平上皮癌の境界診断」を発表しました.
本学会は,消化器病学に関する最新の知見の習得を目的とするもので,内科学,外科学,そして病理学の臨床から基礎にわたる医師が一堂に会し研究発表をする学会です.われわれが専門とする消化器内視鏡学においては,最近の話題である十二指腸腫瘍の内視鏡診断と治療に関する最新の知見と技術,また,機能性消化管疾患の病態と診療に関するセッションなど大変勉強になりました.われわれの施設においても高難度手技の筆頭とされる十二指腸腫瘍に対するESDや,機能性消化管疾患である食道アカラシアに対するPOEMを行っております.今後ますます研鑽を積み,患者さんに安全で確実な医療を提供できるよう励んで参ります.
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名古屋大学病院光学医療診療部 見学
2025年3月14日,胃癌学会参加の合間をぬって,引地先生と中村先生が,名古屋大学病院光学医療診療部を見学する機会を,名古屋大学消化器内科の川嶋教授と廣瀨先生からいただきました.
廣瀨先生が,難易度が高い十二指腸乳頭部腫瘍に対する内視鏡的粘膜下層剥離術を見事な技術で施行されました.
その後,胆膵チームの山雄先生が,胆管と膵管への経鼻ドレナージカテーテルの留置に成功しました.
名古屋大学の技術の高さとチームプレーのすばらしさとともに,光学医療診療部の運営状況も勉強させていただきました.
お声がけいただいた廣瀨先生に感謝いたします.
他施設との交流は重要さも感じました.
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第97回日本胃癌学会総会
2025年3月12日(水)から3月14日(金)にかけて,第97回日本胃癌学会総会が名古屋市の名古屋コンベンションホールで開催されました。本学会は,胃癌診療の最新知見を共有する場として,外科手術や化学療法とともに,内視鏡診断・治療,AI技術の活用など,多岐にわたるテーマが取り上げられました.
内視鏡診療部からは,部長(病院教授)の引地拓人,副部長(学内講師)の中村純が参加しました.引地は,学会内の附置研究会「ESD研究会」に世話人として参加しました.中村は,ワークショップ9「Digital Innovation時代のLECS/D-LECSの工夫」において,「胃上皮下病変に対する腹腔鏡内視鏡合同手術 -内視鏡医側の視点から」という演題を発表しました.また,公立相馬総合病院の藁谷雄一先生(以前,内視鏡診療部に所属)および同病院の上田健太先生(消化器内科学講座所属)が一般演題を発表しました.
本学会では,消化器内視鏡の診断や治療に関連する内科系のセッションも多く開催され,知識を深める貴重な機会となりました.また,消化器内視鏡医として,AI支援診断の実装や,安全かつ効果的なESDの技術向上に取り組む必要性を改めて認識しました.
今回得た最新の知見を,今後の診療や研究に活かしていきたいと思います.
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GI Week 2025
2024年2月21日(金)から23日(日)に,GI week 2025が東京都新宿の京王プラザホテルで開催されました.このGI weekは,第21回日本消化管学会総会学術集会,The 18th IGICS (International Gastrointestinal Consensus Symposium,第52回日本潰瘍学会,第18回日本カプセル内視鏡学会学術集会の4学会が合同で開催されるものです.内視鏡診療部から,部長の引地拓人(病院教授),根本大樹(助教),加藤恒孝(助教),栁田拓実(助手)が,内視鏡診療部関連では亀岡英介(福島赤十字病院)が参加しました.
引地は,日本消化管学会ならびに日本カプセル内視鏡学会の代議員の立場のほか,日本消化管学会のコアシンポジウム 消化管腫瘍学の新展開【咽頭・食道・胃の腫瘍性病変における内視鏡診断の最前線】において,主司会を務めました.
根本は,日本消化管学会のコアシンポジウム 消化管疾患治療学の新展開【消化管治療での新テクノロジー】において,「バルーン内視鏡時の新規オーバーチューブ固定具の有用性」を発表しました.
加藤は,日本消化管学会総会学術集会のコアシンポジウム 消化管腫瘍学の新展開【咽頭・食道・胃の腫瘍性病変における内視鏡診断の最前線】において「TXI観察下ヨード染色による表在型食道扁平上皮癌の視認性」を,シンポジウム 消化管狭窄に対する内視鏡治療において「悪性食道狭窄に対するOver-the-scope clip による固定を併用した食道ステント留置術」を発表しました.
栁田は,日本消化管学会総会学術集会の一般演題で「孤立性胃静脈瘤に対する組織接着剤注入硬化療法」を発表しました.
亀岡は引地の指導のもと,日本消化管学会総会学術集会の一般演題で「感染診断に胃液PCR法を利用したヘリコバクター・ピロリ診療の現状」を発表しました.
今回も,主題演題での発表や福島医大が得意とする静脈瘤に対する内視鏡治療の発表など,大変実りのある学会参加でした.会場の内外では熱い議論が繰り広げられ,得られた新しい知見を今後の診療や研究に活かしていきます.
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第173回日本消化器内視鏡学会東北支部例会・日本消化器病学会東北支部第218回例会
2025年2月7日(金)に第173回 日本消化器内視鏡学会東北支部例会が,2月8日(土)に日本消化器病学会東北支部218回例会が,仙台市の仙台国際センターにてそれぞれ現地開催されました.内視鏡診療部から,部長の引地拓人(病院教授)と,副部長の中村純(学内講師),根本大樹(助教),加藤恒孝(助教),栁田拓実(助手)が演者,司会・座長として参加しました.引地は,消化器内視鏡学会東北支部の幹事ならびに両学会の支部評議員,中村,根本,加藤,栁田は両学会の支部評議員としても参加しました.
引地は,消化器内視鏡学会のアフタヌーンセミナー「Alと協創する未来の内視鏡診療」で司会を担当し,消化器学会の特別シンポジウム「新たな医療技術の開発と社会実装」で「COVID19パンデミックにおける経口消化器内視鏡時の飛沫防止マウスピースの開発」を発表しました.
中村は,消化器内視鏡学会の一般演題「食道」で司会を担当し,消化器病学会の第27回専門医セミナー「食道良性疾患の診断と治療の進歩」で座長を担当しました.
根本は,消化器内視鏡学会のシンポジウム1「質の高い消化管疾患診療の実践と未来への提言」で「バルーン内視鏡用オーバーチューブ固定具の新規開発」を発表し,消化器病学会の一般演題「大腸3」で司会を担当しました.
加藤は,消化器内視鏡学会のシンポジウム1「質の高い消化管疾患診療の実践と未来への提言」で「EUS 診断をもとにした食道静脈瘤に対する効果的なEIS治療戦略」を発表し,消化器病学会の一般演題「胃・十二指腸3」で司会を担当しました.
栁田は,消化器内視鏡学会の特別シンポジウム「質の高い消化器内視鏡の実践を目指して ~若手専門医からの提言」で「20mm 未満の胃粘膜下病変におけるEUS-FNAの組織検体採取困難因子」を発表し,優秀演題賞を受賞しました.
また内視鏡診療部関連として,橋本陽(大原綜合病院)が,消化器病学会の専門医セミナーで症例提示を行いました.大塚充(消化器内科)が,消化器内視鏡学会の特別シンポジウム「質の高い消化器内視鏡の実践を目指して~若手専門医からの提言」で,「表在型非乳頭部十二指腸上皮性腫瘍に対するgel-immersion EMRの有用性」を発表しました.工藤慶祐(消化器内科)が,消化器内視鏡学会の第29回プレナリーセッション「めざせ!消化器内視鏡専門医」で「計画的分割PDTで局所完全奏効を得たCRT後全周性局所再発食道癌の1例」を発表しました.さらに亀岡英介(消化器内科)が,橋本,引地が指導した論文「Rectal implantation cyst successfully diagnosed using endoscopic myotomy and endoscopic ultrasonography. Clin J Gastroenterol. 2024;17:647-653.」で,消化器病学会の学術症例賞を受賞しました.おめでとうございます.
学会当日,東北地方は強い寒波に見舞われましたが,参加した両学会いずれも活発な討論が行われていました.今回,主題演題を含む多数の発表を行うことができました.今後も発表を通じ,臨床や研究の質を高めていきます.
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