福島医大内視鏡診療部

学会等参加報告

第59回日本腹部救急学会総会

2023年3月9日(木)~10日(金)に第59回日本腹部救急学会総会が,沖縄県宜野湾市にて現地開催されました.
内視鏡診療部から、助手の加藤恒孝が演者として現地参加しました.
加藤は,ワークショップ「消化管出血に対する緊急内視鏡止血術のknack & pitfalls」の演者として,「食道・胃静脈瘤出血緊急例に対する内視鏡治療の現状」を発表しました.今回,われわれが得意とする食道・胃静脈瘤の分野の中でも,出血例に対する緊急治療に焦点を当て,日常診療ですぐに活用できる内視鏡治療のコツについて発表を行いました.発表内容に関し,各施設よりたくさんのご質問をいただいたことで,今後の食道・胃静脈瘤分野の診療に対するモチベーションを得ることができました.
今回の経験を今後の診療,研究にますます活かし,新たな知見を発信していきたいと思います.
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第95回日本胃癌学会総会

2023年2月23日(木)~ 25日(土)に第95回日本胃癌学会総会が、北海道札幌市にて現地開催されました.
内視鏡診療部から,部長の引地拓人ほか,助手の加藤恒孝,内視鏡診療部関連として公立相馬総合病院消化器科(元内視鏡診療部所属)の藁谷雄一が演者として現地参加しました. 加藤は,デジタルポスター「内視鏡治療」の演者として,「ESDを施行した胎児消化管類似胃癌の検討」を発表しました.最近注目されつつある,特殊型胃癌のひとつで,悪性度が高いために内視鏡治療例の少ない「胎児消化管類似胃癌」の内視鏡と病理組織学的特徴につき検討いたしました.また,藁谷雄一はデジタルポスター「内視鏡診断」の演者として,「上部消化管内視鏡検査におけるTexture and Color Enhancement Imaging(TXI)の有効性」を発表しました.

今回は,静岡県立静岡がんセンター内視鏡科の小野 裕之先生が会長を務めており,われわれ消化器内視鏡分野のセッションが非常に充実しておりました.本学会で得た最新の知見を今後の診療,研究に活かしていきたいと思います.
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第25回 腹腔鏡内視鏡合同手術(LECS)研究会

2023年2月22日(水)に,第25回腹腔鏡・内視鏡合同手術(LECS)研究会がオンライン形式で開催されました.今回は,当番世話人の八田和久先生(東北大学病院 消化器内科)と武者宏昭先生(山形大学 第一外科)のもと,テーマ1「LECSにおけるKnack & Pitfall」,テーマ2「内視鏡を中?とした全層切除の可能性」として議論が交わされました.
部長の引地が世話人として参加しました.また副部長の中村が演者として参加し,テーマ1で「胃粘膜下腫瘍に対するLECSの内視鏡的な治療手技困難因子」を発表しました.
今後さらに普及するであろうEFTRと内視鏡下の縫合手技に対して,我々も準備を進めていきたいと思います.
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第169回日本消化器病学会東北支部例会,日本消化器病学会東北支部 第214回例会

2023年2月10日(金)と2月11日(土)に,第169回日本消化器病学会東北支部例会,日本消化器病学会東北支部 第214回例会が仙台国際センターで開催されました。
内視鏡診療部から,部長の引地拓人以下,中村純(副部長),橋本陽(助教),加藤恒孝(助手)が演者,座長として参加しました。
引地は,日本消化器内視鏡学会東北支部の幹事ならびに両学会の支部評議員として参加し,消化器内視鏡学会で特別セミナーの講師を務めました。
中村は,両学会の支部評議員として参加し,消化器内視鏡学会のシンポジウム「次世代の消化管内視鏡診療 -発展にむけた取り組みと課題-」で,「小児の食道静脈瘤に対する内視鏡治療の現状と課題」を発表したほか,同学会の一般演題で座長を務めました。
橋本は,両学会の支部評議員として参加し,消化器内視鏡学会のワークショップ「希少疾患の内視鏡像」で,「自己免疫性胃炎の臨床的特徴」を発表したほか,同学会の一般演題で座長を務めました。
加藤は,消化器内視鏡学会のシンポジウム「次世代の消化管内視鏡診療 -発展にむけた取り組みと課題-」において,「TXI観察下ヨード染色による表在型食道扁平上皮癌の視認性~色差での検討~」を発表したほか,消化器病学会の一般演題で座長を務めました。

内視鏡診療部関連の発表として,柳田拓実先生が消化器病学会のシンポジウム「消化器疾患の診断と治療の新展開」で「放射線治療後の局所遺残・再発食道扁平上皮癌に対する光線力学療法」,渡邊早百合先生が消化器内視鏡学会の一般演題で「食道静脈瘤に対するEISとAPCにより同時に治療しえた表在型食道癌の1例」を発表しました。

また引地,橋本の指導のもと,竹田悠太郎先生が報告した「Esophageal achalasia with severe malnutrition and liver enzyme elevation. Clin J Gastroenterol. 2022; 15: 345-350.」が,消化器病学会の第10回東北支部学術奨励賞を受賞しました。おめでとうございます。

今回,主題演題4題を含む計5題の演題発表を行うことができました。 今後も発表を通じて臨床や研究の質を高めていきたいと思います。





















GI Week 2023(第19回日本消化管学会総会学術総会・第16回日本カプセル内視鏡学会学術集会・第50回日本潰瘍学会)

2022年2月3日から5日にかけてGI Week 2023(第19回日本消化管学会総会学術集会・第15回日本カプセル内視鏡学会学術集会・第50回日本潰瘍学会)が,京王プラザホテルでの現地およびオンラインで開催されました。

内視鏡診療部から,副部長の中村純,助教の橋本陽が演者として参加しました。また,引地は消化管学会学術企画委員としてプログラム作成にかかわり,消化管学会とカプセル内視鏡学会の代議員として出席しました。また,中村も消化管学会の代議員として出席しました。昨年9月まで助手であった小橋亮一郎も演者として参加しました。

中村は,消化管学会PD6「消化器癌に対する低侵襲治療(ロボット手術、LECS)の現状と課題」で「胃粘膜下腫瘍に対するLECSの治療手技困難因子」を発表しました。橋本は,消化管学会WS1「良性食道疾患(GERD、運動異常症、裂孔ヘルニア)に対する内視鏡・外科治療」で「治療歴を有する食道アカラシアに対するPOEMの有用性と安全性」を発表しました。 小橋は,消化管学会PD1「食道胃接合部癌診療の最前線」で「バレット食道腺癌に対するESDの治療成績と予後」を発表しました。

内視鏡診療部関連で消化管学会の主題セッション演題として,消化器内科の栁田拓実が,WS2「十二指腸表在腫瘍の診断と治療の最前線」で「表在型非乳頭部十二指腸上皮性腫瘍に対するUnderwater EMR」を発表しました。

今回,4つの主題演題で発表を行うことができました。 現地参加者が少ない印象でした。しかし,現地参加では、座長の先生方との質疑を含め、直接議論を行うことで見えてきた課題や改善点がありました。今後も、発表を通じて日常診療や臨床研究へのフィードバッグを行っていきたいと思います。
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超拡大内視鏡「エンドサイト」レクチャー

2023年1月20日(金)の夕方,埼玉医科大学総合医療センター消化管外科・一般外科の准教授・熊谷洋一先生を内視鏡診療部にお招きして,内視鏡モデルを用いた超拡大内視鏡「エンドサイト」の使い方のレクチャーを施行していただきました. 熊谷先生は,東日本大震災の直後まで,郡山市の太田西ノ内病院にご勤務されていた福島県にゆかりがある先生であり,エンドサイトの開発者です. 短い時間のレクチャーでしたが,エンドサイトの臨床応用に向けて,たいへん参考になったご指導でした.
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