原子力災害訓練ソフトウエアが福島民友新聞の元旦1面に掲載されました

☆本講座が中心となり、医療従事者らが対面せずに仮想空間で原子力災害対応訓練に取り組める教材用ソフトウエア ”カワウチ・レジェンズ3D版”を開発しました。

 本学では、福島事故の経験から得られた教訓の後世への正しい伝承、原子力災害発生時に活躍できる人材の育成、特に浜通り地域の皆様への身近なハザードへの情報提供を目的として、2017年度から川内村を会場にCBRNE災害に対する医療対応セミナー(福島医大救急医学実習)を開催し、多様な国や職種の参加者に対して、福島事故時に実際に災害対応した経験を持つ浜通りや地元の消防職員や医療関係者による、直接対面実習を中心とした知識・技術・経験の伝承を行ってきました。

 しかし、COVID-19パンデミック後は感染拡大防止対策のために対面実習が困難となり、コロナ禍で対面実習が叶わなくとも、それと同等効果のある新たな教育法開発を行い、実習を継続する必要が生じました。その際、とある企業では新入社員の面接にアバターを用いた市販ソフトウエアを運用している事を知りました。それをヒントに、上記の一対策として、仮想現実環境で実習参加者が自分自身のアバターを主体的に操作ながら学習できる災害訓練シミュレーターを開発・運用したのが「KAWAUCHI LEGENDS(3D版)」開発の切っ掛けです。

 

2021年01月01日