授業で腹部マッサージを行いました
~授業で腹部マッサージを行いました~
2年次の看護技術とアセスメントⅡの授業で、自然な排泄を促すことに効果があるとされる『腹部マッサージ』を学生同士で実施しました。
~授業後の学生Aさんの感想~
下剤などの薬に頼るよりも、看護師の暖かい手で患者さんのお腹を優しくマッサージする方がはるかに早く便通が改善するのではないかと感じた。腹部は、様々な臓器がたくさん存在しており、様々な点に注意しないと、患者さんの命にも関わるということをより実感することができた演習だった。授業の後に快便だったので、腹部マッサージの偉大さに改めて気づくことができた。
*Aさんの許可を得て掲載しています
その他の感想として、「気持ちが良くて、眠たくなった」「マッサージ後の腸の音が劇的に変わって驚いた」「大事にしたいケアだと思った」などがありました。
<教員の思い>
医療現場は、患者さんにとって身体的にも精神的にも緊張を強いられる場面が多い環境です。だからこそ、看護者には、患者さんが“ホッ”とできるような関わりが大切だと考えています。今回の授業では、腹部マッサージというケアを通して、「触れることの力」や「安心感を与える看護」の大切さを、学生たちに伝えることができたと感じています。こうしたケアを大事にできる看護者へと成長してくれることを願っています。
腹部マッサージは、一定の効果が報告されているものの、現時点では科学的エビデンスが十分に確立されているとは言えません。将来、こうした実践に対して科学的根拠を探究していこうとする学生が現れ、研究という形でこの分野を深めてくれることを期待しています。私たちは、日々のケアに真摯に向き合う看護者としての視点と、看護をより深く理解しようとする研究的視点の双方を育む学びの場でありたいと考えています。
