教室紹介

 当教室は、1991年に生化学第二講座として開講され、2005年4月から免疫学講座に改称されました。教室では、一貫して自然免疫の補体系の研究を行っています。補体は補体因子とよばれる30種類以上のタンパク質で構成されています。補体は、微生物(異物)に結合して食細胞への目印となり、貪食処理を促します。さらに、微生物の表面に穴を開けて破壊し排除する、自然免疫の代表的な生体防御システムです。

 初代の藤田禎三名誉教授は、酵素型の補体因子の1つである「MASP-1(マスプ-1)」を発見し、補体系にレクチン経路という異物を排除するシステムの存在を示しました。今では免疫学のほとんどの教科書にレクチン経路が記載されてます。

 2012年に、関根英治が2代目の教授に就任し、補体の研究を引き継いでいます。これまでに、酵素型の補体因子であるMASP-3が、補体のはたらきを増幅する第二経路の補体因子であることを明らかにしました。 このことは、MASP-3 は多くの炎症性疾患に関わることを意味します。

 これまでの疾患モデルマウスを使用した研究で、MASP-3は自己免疫疾患の全身性エリテマトーデスでみられる腎炎や 、網膜が変性する加齢黄斑変性の発症に大きく関与することが明らかになりました。 

 このように、教室では基礎医学と臨床医学の橋渡しとなる研究に重点を置いています。

スタッフ紹介

教 授 関根 英治
講 師 町田 豪
専 門 員 石田 由美
博士課程学生(4年) 菅谷 竜朗
博士課程学生(1年) 渡邊 早百合

 

教育活動

【講義・実習】

医学部2年生

医学部4年生

大学院医学研究科

その他

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