力を合わせて
- 講師
- 宮司 典明
- みやじ のりあき
- 腫瘍核医学、核医学治療、放射線管理
先日、とある核医学の学術大会に参加する機会がありました。当初は現地開催が予定されていたこの大会ですが、直前に台風の進路や速度が変わるなど、予想外の事態により、開催前日の深夜に急遽WEB開催へと切り替わりました。準備期間がほとんどない中で、開会から閉会までトラブルなく進行し、大会自体も非常に充実した内容でした。このような大会を見事に実現された運営チームの皆様には、心から敬意を表したいと思います。
運営スタッフの方々とは少し面識があり、個人的にも大会の行方を見守っていましたが、成功の鍵は、運営チームの皆様の困難に挑む強いチームワークにあったと感じています。目標に向かって一丸となって協力し合うことで、個人では成し得ない大きな成果を生み出せることを改めて実感しました。これは試験や仕事など、さまざまな場面に通じる教訓です。
試験は一人で挑むものですが、その準備過程において、仲間や家族、先生方とのつながりは何よりも大切です。一人で抱え込まず、周りの力を活用し、協力し合うことで、より大きな成果を手にすることができます。勉強部屋や個室で黙々と勉強するだけでなく、家のリビングや学校、大学の自習スペースなど、誰かがいる環境での学習も重要です。周囲に人がいることで、モチベーションの維持や適度なプレッシャーが生まれ、困ったことがあれば助け合いや情報交換がしやすくなります。また、他の人がいる環境は気分が楽になり、規則正しい学習習慣も形成されます。私自身も子どもにはリビングでの学習を推奨したいと考えています。
皆さんも、日々の学習や準備を怠らず、そして周りの仲間と力を合わせて試験に臨んでください。同じ目標を持つ仲間と力を合わせ、困難を乗り越えてその先にある成功への道を掴んでいきましょう。
<写真は初めて訪れた秋田市の千秋公園となまはげ>
