本学主導の地域高齢者コホート研究の名称が決定しました!!
- 助教
- 佐藤 聡見
- さとう としみ
- リハビリテーション医学 、内部障害、心臓リハビリテーション、腎臓リハビリテーション 、重複障害、遠隔医療
超高齢社会を迎えた我が国では、高齢者が住み慣れた地域でいきいきと暮らし続けるための効果的な介護予防・健康増進の取り組みが求められています。
福島県立医科大学保健科学部では、2022年より福島県内の地域在住高齢者を対象とした生活機能測定会を継続的に実施してまいりました。このたび、本プロジェクトの正式名称を
Fukushima Medical University Longitudinal Interdisciplinary Study of Aging(FMU-LISA Cohort)
と決定しました。
FMU-LISA Cohortは、地域で生活する高齢者を対象に、身体機能、口腔機能、認知機能、精神機能、社会参加状況、生活習慣病関連指標などを包括的に評価し、その変化を長期的に追跡する研究プロジェクトです。福島市、鏡石町、南相馬市をはじめとする県内自治体との連携のもと実施されており、理学療法学科、作業療法学科、臨床検査学科を中心に、多職種・多機関が協力しながら進めています。これまで測定に参加された高齢者は、計1185名となりました。
本プロジェクトの特徴は、単に疾病の有無を評価するのではなく、「健康」と「介護が必要な状態」の間に存在するフレイルや生活機能低下の兆候を多面的に把握できる点にあります。測定結果は参加者へフィードバックされ、自身の健康状態を理解し、介護予防や健康づくりへ活かしていただいています。
また、FMU-LISA Cohortは研究活動のみならず、次世代医療人の育成にも大きく貢献しています。これまで多くの学生や大学院生が測定会へ参加し、地域住民との交流や実践的な学びを通じて、地域における介護予防の現場を体験しています。
これまでの活動から、フレイル、疼痛、呼吸、睡眠など多様なテーマの研究成果が国内外へ発信されており、FMU-LISA Cohortは福島県発の地域高齢者研究基盤として着実に発展しています。今後も福島県立医科大学は、地域住民の皆さま、自治体、多職種の専門職と協力しながら、健康寿命の延伸と地域包括ケアの推進に貢献するエビデンスの創出を目指してまいります。