やってみようかな
- 助教
 - 松本 大典
 - まつもと だいすけ
 - 身体障害領域の作業療法
 
 私は、モルックというスポーツにはまっております。
 
 モルックと呼ばれる木の棒を投げ、数字の書かれたスキットルと呼ばれる木の棒を倒し、倒れたスキットルの内容によって得点を加算して先に50点ピッタリになるまで得点した方が勝ちとなるルールです。とても簡単なルールであり、気軽に楽しめるスポーツであります。
 先日、小学2年生の甥とともにチームを組みモルック大会へ出場しました。
 
 大会中のある試合では、我々チームが44点を取り、6番のスキットルのみを倒せば勝利となる状況で、甥が投擲をする場面が回ってきました。しかし、無常にも6番のスキットルの前には10番のスキットルが鎮座しており、6番単品で倒すことは難しいと考えられる状況でした。ですが、甥は「やってみようかな」と言い放ち、6番を倒す宣言をしたのです。周囲の大人たちは考えを改めるよう説得しましたが、時すでに遅し。甥の手から放たれたモルックは放物線を描き10番をわずかに通り越し、見事6番のみを倒すことに成功したのです。そして、我々チームは勝利することができました。
 あの時の「やってみようかな」という気持ち自体を大切にすることと、どんな状況においても、チャレンジを恐れない甥に多くを学ばせてもらった一場面でした。