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学生ボランティアからのメッセージ

【 医学部4年 安齋文弥 】福島県出身(県立福島高校)  

安齋文弥

 福島第一原発の事故による放射線被ばくで、福島県民は意味のない差別を受けている状況です。その放射線量は他人に害を与えるものでない程度にも関わらず、県外避難の際にそれを断られる、物資を届けてもらえないなど、辛い思いをしています。なぜ、そんな無知で冷たいことをしてしまうのでしょう? 政府はそのような指示を出していないはずです。僕は避難区域の病院からヘリで搬送されてきた人を医大の中に運ぶのを手伝うなどして、少しですが県民を助けているつもりです。皆さんにもぜひ、風評による考えを捨て、福島県民を少しでも助けていただきたいです。  

【 医学部5年 橋忠久 】茨城県出身(日立第一高校)  

高橋忠久

 まずは、この度の災害で犠牲になった方々のご冥福をお祈り申し上げます。今回の地震では多くの人がその被害にあってしまったと思います。福島市は比較的被害が少なかったのですが、それでも、今まで日常だと思っていた風景が一瞬で崩れてしまう出来事でした。そんな中、できるだけ早く患者さんの状況を確認しようと走る先生方や看護師さん、自分にできることをやろうと集まる学生、他にもTVで見た多くのボランティアの方々を知って、人の強さを見た気がしました。自分のためでもいい、他の人のためでもいい、自分にできることでこの状況を打開しようとする人達がとても輝いて見えました。 
 今回の地震で亡くなった方は一万人を超えるというニュースを見ました。そのそれぞれに家族が居て、その人達の分だけ悲しみがあるのだと思います。できるならその悲しみがこれ以上増えないことを願っています。日本が早く復興しますように。

【 医学部4年 尾形誠弥 】福島県出身(県立福島高校)  


 忙しい現場ではあったが医療スタッフたちは、私たち学生のこともチームに加えてくれた。立場や学年を越えて協力し合うことができた。そして、少しでも患者さんの力になれたことが何よりも嬉しかった。本気で医師になりたいと改めて心から思うことができた。今回は福島だったが、また今度このような惨事がどこかで起こってしまった時は、率先して参  加したいと思う。  



【 医学部5年 木玄教 】福島県出身(県立磐城高校)  


 被災地の方にとって少しでも力になれるようにがんばっています。また避難先でも被災地のために努力をしている方もいます。そのような中で、放射線に対する恐怖が日本全体で拡がっていますが、福島市を含めて各地で観察されている放射線量は健康被害を生じるには極めて小さいもので、この放射線に対する誤った認識が被災地の復興を遅らせてしまうことが一番の問題であると感じています。被災地に対する正しい認識と冷静な判断で、日本の復興にみんなが一つになっていければと思います。 

【 医学部4年 遠藤浩太郎 】福島県出身(県立福島高校))  


  みなさんの考える医療ってなんでしょう?病気の人を救うことでしょうか。困っている人のために働くことでしょうか。生き延びるための知識を伝えることでしょうか。この震災の学生ボランティアを通じて、僕は平常時よりも人の死と自分の生についていろんな意味で考えるようになりました。特に放射能の恐怖にさらされている福島県民の方々におかれましては、何を優先して何を後回しにするか…苦渋の選択をせまられた方も多い物だと思います。医大のスタッフの方々は、自分たちの可能な限りの手をつくして、患者さんの命を優先しています。少しでも多くの人を助けられる医療を目指して福島県立医大は頑張っています。僕はそのサポートとして、先生方の後ろ姿を見て勉強させてもらっています。 
 最後にいつの時代も有事の際は、人々が助け合って生きてきました。福島県出身者や、福島県の関連する物や、福島という土地そのものを助けられるのは日本中の方々であり、世界中の方々だと思っております。どうか、僕たちの福島を助けて下さい。よろしくお願いいたします。

【 医学部4年 加茂矩士 】福島県出身(県立福島高校)  


 かつて経験したことのないこの福島県のピンチに県民の一人として大好きな故郷のために、少しでも力になりたいと思い学生ボランティアに参加しています。余震もるし、原発の問題もありまだまだ不安なことはたくさんありますが、先輩や同級生と頑張っています。 





【 医学部5年 蜿タ和史 】福島県出身(県立福島高校)  


 はじめに、今回の震災で被災されお亡くなりになられた方々のご冥福をお祈り申し上げます。私たちは学生であり、災害の最前線で救命を行うことや、運ばれてきた方の治療などはできません。そのもどかしさを感じつつも各々のできることを懸命に行っております。常々まだまだ学生で遊んでいたいものだと思っていましたが、今ほど早く知識・技術を身につけ医師として現場に出たいと思っているときはありません。続々と救援物資・人員が被災地へ送られてきますが、現在福島は原発での事故も重なり、風評も相まって思うように復興が進んでおりません。日本中、ひいては世界の皆様が正しい理解を持って被災地の復興への手助けをしていただけることを切に願っております。 

医学部4年 星 誠二 】福島県出身(県立白河高校)  


  今回、今までにない大災害によって、たくさんの人の命が失われたことを非常に残念に思いますとともに、ご冥福をお祈りいたします。命の大切さを改めて実感することができました。そんな中で、この災害で自分にできることはないかと考え、ボランティアに参加しました。学生ということもあり、できること、役に立てることは少ないですが、助けが必要な方、命の危機に瀕している方のお力に少しでもなれればいいと思って活動しています。最後に、できるだけ早い地震からの復興を願っています。



【医学部4年 齋藤 伴樹】宮城県出身(仙台育英学園高校)  


 このたびの東日本大震災により被災された皆様に、心よりお見舞いを申し上げます。震災発生直後、被災者のために何も力になれない自分に悔しさを覚えました。そんなとき、医大の先生方が学生の私を医療スタッフのチームに加えて下さいました。
 私は福島県内各所の避難所を巡りました。避難所は、テレビや新聞で報道されている以上に悲惨で、かける言葉が見つからないくらいに憔悴しきっている方や呆然としている方が沢山いらして、悲しい現実に胸が痛くなりました。その中で必死に働く医師や医療従事者の姿を見て、大きく気持ちが揺さぶられ、人の本当の優しさや力強さを感じました。学生という身でありながらお手伝いさせていただいたことで、一緒に頑張りたいという気持ちが強く湧きました。今後も出来る限りのことをし、復興に協力していきたいです。
 

【医学部4年 舟窪 彰】福島県出身(県立会津高校)  


 はじめに、今回の震災で被災された方々、またお亡くなりになられた方々にお悔やみを申し上げます。
 私がお手伝いさせていただいたのは、外来での放射線スクリーニングと避難所などでのアンケート調査です。それらを通して感じたことは、どの方も、長引く避難生活によってお疲れになっている上に、「放射線に対する恐怖」そして「報道に対する不信感」というものを非常にお持ちだということでした。そういった不安感を少しでも取り除いてさしあげるために、早急にみなさまに放射線についての正しい知識を広める必要があると思いました。
 また、ある方が、「いまどきの若者は思いやりのない冷たい人ばかりだと思っていたが間違いだった。多くの若者がボランティアに参加する姿を見て感動した。日本はきっと大丈夫だと思う。」とおっしゃっていたのが印象的でした。私はまだ何もできない医学生であり、そのことをとても悔しく感じてます。しかし、いつか日本が、福島がこの悲劇を乗り越えることができる日が来るまで、微力ながら自分のできることを続けていこうと思います。


【 医学部4年 野沢 永貴】福島県出身(県立福島高校)  


 このたびの震災で亡くなられた方々には深くご冥福をお祈り申し上げますとともに、被災された方々には心よりお見舞い申し上げます。 
 今回私たちは、「放射線に対する意識調査」のために各避難所の方々にアンケートを行う際、ボランティアとして参加させていただきました。大変ななかご協力いただいた避難所の皆様とスタッフの方々には深く御礼申し上げます。 
 今回のアンケート調査で感じたたことは、コミュニケーションの重要性です。避難所で生活している方々は、今回の震災の被害をはじめ、避難所生活や先の見えない現状に相当のストレスや不安を抱えていました。そして一番の問題は、そういった思いを周りの誰にもはき出せないということでした。私たち医学生という立場からは、現在多くのプロフェッショナルが行っているような直接的な復興支援をすることはできません。しかし、会話ぐらいならできます。ほんのささいなこと、あるいは不満や怒りでもかまいません、とにかく話を真摯に聴くことがとても大切なのだと気づかされました。改めて「話す」ということの根本的な役割を認識させられるとともに、避難所の方々につきましては、少しでも心の重荷を下ろしてもらえる一助になれたならば幸いと感じております。 
 福島を含む東北地方はこれからが正念場ですが、相補的に協力しあって一日も早く復興することを願っています。また私も、今回の経験で得たことを将来社会に還元していきたいと思っております。 
 

避難所を訪問して  

 このたびの東日本大震災により被災された皆様に、心よりお見舞いを申し上げます。
  私は1週間にわたって県内(主に福島市内)の避難所を訪問し、被災者の皆さんに「放射線に関するアンケート」にご協力頂きました。初めにアンケートの趣旨と、どんなことをフィードバックできるのかをしっかり説明し、被災者の一人一人と20~30分ぐらいじっくり話をする形で進めました。怒っている人も多く、色々と困難もありましたが、100人近くの被災者にお話を聞くことができました。やはり浜通りの方々は津波の被害や原発による退避命令による心労が大きく、Svや放射線が人体に与える影響についての知識を得る余裕もないようでした。一人で避難していたご老人は知り合いもいない環境の中で、3日間ほとんど会話が無かったようで、沢山のことを話して下さいました。
今後の避難について、特に小中学生のお子さんのいる家族はかなり悩んでいる様子でした。子どもの学校を考えると遠くへ避難したくはないが、放射線は特に子どもへの影響が大きいので出来るだけ遠くまで避難したいというジレンマに陥っているようでした。また、原発で作業中の息子がいるのに自分だけ遠くに避難できないという方もいれば、遠くに避難したくても行く当てのないという方も多かったです。
避難所には被災者の支援のために活動している方々が沢山いました。「仕事」だからやっているという意識ではなく、「被災者を助けてあげたい」という強い思いが伝わってきて、大きく気持ちが揺さぶられました。そこには損得の感情ではなく、人の本当の優しさや力強さがあったと思います。今後も出来る限りのことをし、復興に協力していきたいです。

医学部4年  齋藤 伴樹  

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