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研修医からのメッセージ

【 研修医1年次 金内 洋一 】福島県出身(県立磐城高校)  

金内 洋一

 東北・関東大震災で被災された皆様におかれましては、心よりお見舞い申し上げます。私自身、いわき市出身で、原子力発電所は昔からとても身近な存在でした。今回の原発事故は今でも信じられませんが、日々の診療から現実なのだと思い知らされております。
 様々なうわさがとびかい、風評被害にも悩まされております。しかし、いかなる状況であっても病で苦しんでいる患者さんを助けたいという医療者の思いの強さを肌で感じ、また自分がその一員であることに誇りを持って日々の診療にあたっております。これから復興に向けて更なる努力が必要となると思いますが、我々は医療の側面から皆様のお役に立てるよう全力を尽くして参りたいと思います。



【 研修医1年次 大堀綾子 】福島県出身(県立相馬高校)  


 私は今年の1月から3ヵ月間、救急科で研修していますが、その3ヵ月目にまさかこのような大震災を経験するとは思ってもいませんでした。 
 今回の地震で亡くなった方は一万人を超えるというニュースを見ました。そのそれぞれに家族が居て、その人達の分だけ悲しみがあるのだと思います。できるならその悲しみがこれ以上増えないことを願っています。日本が早く復興しますように。 私の実家も被災地となり、津波による被害を受けましたが、家族も友人も無事でした。行方不明者、お亡くなりになった方が多数いる中で、家族・友人を失わずにすみました。
現在当院では研修医は救急科所属となり、シフトを組み、救急搬送された患者さんの対応にあたっています。地震当日から全国各地からDMATの方々、各方面のスタッフ等の方々が手助けをしてくださっています。今回の大震災を通じて自分の家族や友人、先輩、後輩がいて、住む場所もあり、普通の生活が滞りなく送れるということはとてもすばらしいことなのだと実感しました。今、医療スタッフ・救急隊員・警察隊員・自衛隊員など様々な関係者から被災者を助けようとする熱意やプロ意識を感じ、多くのことを学ばせていただいております。

【 研修医1年次 菅野優紀 】福島県出身(県立安積女子高校)  


 私が医師になることを強く意識したのは、阪神・淡路大震災のときでした。今、福島の役に少しでも立てたらとその気持ちを思いだしています。大変な思いをして毎日を過ごしている方々を思うと心が痛みますが、希望を捨てないでほしいです。早く県民の皆様が安心して毎日を過ごせますよう心から祈っております。  







【 研修医1年次 高間  】福島県出身(県立福島高校)  


 被災された皆様にはお見舞い申し上げます。今回の大震災を通して、人として研修医としていろいろと感ずるものがありました。今まで自分たちの住んでいた当たり前の世界が、どれだけ恵まれていたかがわかりました。それが地震によってその機能を一気に失ったとき、当たり前が当たり前でなくなり、様々な面で困惑してしまいました。もう一つ研修医として感じた大きなことは大学病院の凄さです。運良く病院自体の大きな被害はなかったのですが、施設もさることながら、各診療科の先生方のパワーを改めて思い知らされました。当日の救急外来に集まった先生方には、ただただ圧倒されました。普段以上の熱さを感じました。福島県の医療を支えているのだと実感すると同時に、自分も少しでも役にたてればと思いました。最後に一日も早い被災地の復興と被災された皆様の健康、そして笑顔が戻ることをお祈りしたします。  

【 研修医2年次 五十嵐 亮 】福島県出身(県立会津高校)  


 東日本太平洋沖大地震における被災者の方々には心よりお見舞いのお言葉を申し上げます。そして、一被災者として、多くの心配や励ましのメールや電話、援助にきてくださる人々、全国から届く救援物資、その一つ一つに心温まる思いを感じており、この場を借りてお礼を言わせて下さい。本当にありがとうございます。
 当院は福島県の医療における拠点として、重傷患者受け入れ施設でもありますので、トリアージをしながら福島市内の患者さんや相双地区の患者さんのヘリ搬送受け入れ等を行っております。我々研修医は全員が救急科所属となり、シフトを組んで24時間体制で診療に臨んでおります。現在震災後10日目、病院もライフラインは復旧し、徐々にではありますが、急性期は過ぎつつあります。しかし未曾有の大地震、津波、そして原発事故と重なる災害により、本当の平穏が訪れるのはいつのことでしょうか。避難中の方々を含め、福島では困っている人が大勢おり、これからも医療者を必要とします。こんな時だからこそ皆で助け合い、誰かの役にたてる人になりたいという医師を志した目標の下、これからも頑張っていきたいと思います。  

【 研修医2年次 菊池 智宏 】福島県出身(県立安積高校)  


 はじめに今回被災されたすべての方々に心よりお見舞い申し上げます。あの震災からもう10日が経とうとしています。震災直後より研修医は全員救急科所属となり、津波に巻き込まれた人や、原発で作業中に受傷した方、浜通りの避難指示のでた地区の病院からの転院搬送など様々な患者さんを診てきました。大学病院でも物資の不足で検査、処置などに制限のある中、目の前のことを出来る限りでやっています。現在ライフラインや物流も回復しつつあり、正常化の兆しが見えています。
 大規模災害時の医療をまさか自分が実践することになるとは思ってもみませんでしたが、大きな混乱もなく出来たのは、通常当院救急外来で行っている診療システムと被災しながらも病院に集まった多くのスタッフのマンパワーによるものと思います。
 まだ、原発の不安はありますが、公表されているデータを理性的に判断する限り私は大きな心配をしていません。今回を期に再度放射線について勉強しました。この震災は大変大きな悲しみでありますが、頑張っていきたいと思います。  

【 研修医2年次 鈴木 俊彦 】福島県出身(県立福島高校)  


 東日本大震災という大きな災害の中で、私たち初期研修医は救急科で研修をさせてもらっていました。大学病院ということもあり、近隣の方々だけでなく、南相馬地区などの遠方の被災地からも搬送されてくる方も毎日まようにおられ、その対応におわれていました。
 このような災害ではさまざまな情報が錯綜しており、誤った情報がたくさん出回ります。特に原子力発電所の事故による放射線被害は今まで経験したことのないことでもあり、不安が大きいと思われます。正しい情報を得て、誤った情報(チェーンメールなど)に惑わされないように気をつけていただきたいと思います。  


【 研修医1年次 大久保 怜子 】秋田県出身(県立大館鳳鳴高校)  


 この度の東北関東大震災で被災された皆様に、心よりお見舞い申し上げます。
 私の母の実家は岩手県三陸沿岸にあり、津波で海岸部は壊滅的な被害を受けました。祖母は命からがら逃げた高台から、長年住み慣れた我が家が流されて行くのを見ていたそうです。被害に遭われた方一人一人の人生と生活を思うと、津波の破壊力とその被害の甚大さに震える思いです。
 今回福島県は災害に加え原発という異常事態のもとに置かれています。医療現場においても情報は錯綜し混乱していました。私達研修医の選択は個々に任されていましたが、不眠不休で最前線で奔走する先輩諸氏の姿に、微力ながら一医療人として私に出来ることをしたいという気持ちでした。
 そのような極限の中でも私達研修医を気遣ってくださる先生方やスタッフの方々に、人間の強さと温かさを感じました。また研修医仲間のつながりにも励まされました。
 そしてライフラインが整わない中物資を届けてくださった皆様に深く感謝申し上げます。当たり前だった全てのことがいかに有り難く、いかに沢山の人に支えられて成り立っていたものなのかを改めて実感しています。
 街は少しずつ動き出しています。皆かつての日常を取り戻そうと必死です。福島県はこれから復興への努力に加えて、先行きの見えない原発への不安や風評被害という更なる波と闘わなくてはなりません。今、医療者としてだけでなく、一個人として、正確な知識を得る力と適切な判断力が問われています。
 ただ、目の前の患者さんを救いたいという私達医療者の思いは、普段と何ら変わりありません。私達にはこの未曽有の事態を乗り越え、それを正確に世界に伝えていく役割もあるのだと感じています。
 一人でも多くの方の命が救われますよう、また少しでも早くまた平和な時が日本中、福島中を包みますよう、心から願っています。



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