模擬患者とは?

模擬患者とは?

医療面接のトレーニングを行う医学生と模擬患者の様子。

医療コミュニケーションの上達法には現場での経験を重ねることが大切です。しかしながら、医療人の経験が足りないために患者さんやご家族とのやりとりが上手くゆかず良くない関係に陥り、結果として診療が期待通りに進まないことは避けなければなりません。

このため、現場でコミュニケーションが問題となる場面設定(臨床場面)を予め設定し、トレーニング段階にある医療人が患者さん役と会話のやりとり(医療面接といいます)を練習することが有用であるとされています。 患者さん役はトレーニング仲間(医学生、看護学生、研修医など)でも良いのですが、臨床場面にふさわしい一般の人に患者さん役(模擬患者)をやっていただく練習がリアリティーがあって効果的といわれています。模擬患者さんはSPさん(Simulated Patient)と呼ばれ、いくつかの臨床場面のシナリオをあらかじめ覚えて医学生や研修医が変わってもシナリオのねらいに沿って再現性のある演技をします。

模擬患者と医療従事者が対話しているシーン。医療トレーニングの一環としてのシミュレーション。

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