2016年10月8日

《講義/討論》 災害に備えるために

講師:宮谷 理恵

受講者がグループで話し合いを行い、講師がサポートしている様子。福島県立医科大学での放射線災害に関する研修。

放射線災害に対する平時の備えについて、受講者が自施設で出来る(出来そうな)ことの確認と、日頃の体制整備などを考える機会を提供

感想等(抜粋)

災害に備えるためには、日々の訓練マニュアルの作成が大切だと感じた。また、訓練をもとにフィードバックし改善点を見いだし、災害に備える必要性を学ぶ事ができた。多くの人の意見を聞けてよかった。

《講義》 避難者の生活とメンタルヘルス

講師:桃井 真帆(放射線医学県民健康管理センター)

臨床心理士が福島の避難者に関する講義を行っている様子。聴衆が真剣に聞き入っている。

実際に被災者の声を聞き続けてきた臨床心理士による講義。福島における避難の特徴と、避難者における心理学的知見について、症例提示を交えながら紹介。

感想等(抜粋)

つい被災者や患者にばかり目がいきがちでしたので、住民や被災者を支えてくれている自治体の方のご苦労(言葉ではあらわせられない程の)にもセミナーに来て知り、自分の視野の狭さを反省した。

《ワークショップ》 福島の現状を考える

講師:村上 道夫(健康リスクコミュニケーション学講座)・黒田 佑次郎(公衆衛生学講座)・熊谷 敦史・宮谷 理恵

医療関係者が集まり、放射線健康リスクについてのリスクコミュニケーションを議論している様子。

4班に分かれ、医療関係者にしばしば尋ねられる飲食物中の放射線健康リスクに関するリスクコミュニケーションのあり方を考える

感想等(抜粋)

出来事を理解する、対応するためには正しい知識を人に理解してもらえるように、伝達する知識がないと、人の不安の解消どころか本当のことすらわかってあげられないなと実感しました。

《ランチョンセミナー》 原発事故に向き合って(急性期対応)

講師:長谷川 有史(放射線災害医療学講座)

震災時の救急医療について講演する男性がマイクを持ち、手を挙げて説明している様子。

震災時の救急医療現場の混乱とその原因、緊急被ばく医療体制の再構築のための整備及び教育について、講師自らの体験に基づいて伝える内容

感想等(抜粋)

初期被ばく医療機関を経由せずに、はじめ直接大学病院に搬送されてくる状況になっていたということに関して危機感を感じた。当施設もほぼ同じ状況が想定されるが、全く準備ができていないと思われた。

《演習》 リスクコミュニケーション・よろず健康相談模擬演習

講師:熊谷 敦史・安井 清孝(医療人育成・支援センター)・宮谷 理恵

受講生互いに住民役・相談役となり放射線不安の相談を体験する面接演習

医療現場で患者と向き合う女性医師が、メモを取りながら話を聞いている様子。
医療に関するディスカッションを行う女性と男性の姿が写っている教室の風景。

感想等(抜粋)

「難しい」の一言であった。言葉を選んでいると、相手に伝わってしまうし、知識がないことも伝わってしまう。リスクがコミュニケーションに加わるとこんなにも難しいものかと、実感した。

《講義/討論》 リスクコミュニケーション:医療者の役割

講師:熊谷 敦史

福島県立医科大学での医療者による震災と放射線健康リスクに関するディスカッションの様子。

福島における住民に対する震災及び放射線健康リスクにいかに対応するか、医療者の視点からこれまでの経験と今後のあるべき姿を考える内容

感想等(抜粋)

放射線災害の専門家として、熊谷先生がこの5年間、ぶつかってきた苦悩が非常に鮮明に伝わってきました。また、福島県民の放射線災害に対するジレンマ、根の深い問題であると感じました。災害というものは、被災者、医療者、政治、マスコミと、ここで多くのものを巻き込み、今なお未解決の問題が多々あることを認識しました。

《修了式》

修了証書授与:大津留 晶

福島県立医科大学の授与式で、スピーチをする男性と受賞者が立っている様子。
福島県立医科大学の会議室でのグループ写真、参加者が椅子に座り、前方のスクリーンを背景にしている。

最後に、このセミナーへ参加しての全体のご意見・ご感想を伺いました。(抜粋)

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