附属病院 小児腫瘍内科
Department of Pediatric Oncology
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診療科紹介
当科は、平成26年4月に大学病院としては国内で初めて独立した診療科として新設され、新に診療を開始しました。当科では白血病など小児血液疾患や脳腫瘍、神経芽腫、肉腫、網膜芽細胞腫などの小児がん、および免疫不全症などの正確な診断と最適な治療を行っています。小児血液・がんは稀少疾患であり、診断も難しく、高度かつ先端的な医療技術と成長発達に合わせた全人的なケアが不可欠です。小児外科、脳神経外科、眼科、整形外科、小児腫瘍病理、放射線科との連携も充実しており福島県内で発症する小児がんの約9割を診療し、全国からも多くの再発、難治性の小児がん患者さんが治療を受けに来ています。また、JCCG(Japan Children’s Cancer Group 日本小児がん研究グループ)の造血器と固形腫瘍の全ての臨床試験に積極的に参加し、再発・難治症例に対しては新薬の治験、さらには当科で開発したハプロ移植を行うことにより治療効果をあげています。
福島県民の皆様にいち早く世界でも先進的な医療を届けることにより、国内外の小児がん患者とご家族に大きな貢献ができると信じて、小児がんの課題に取り組んでいます。
研究活動
1)ほぼ全ての小児がんに対する多施設共同臨床試験への参加と、標準治療の開発。
2)絶対予後不良な白血病、固形腫瘍に対する治癒を目指したHLA不適合移植(ハプロ移植)の開発と臨床応用。
3)非腫瘍性疾患に対するドナー拡大を目指した安全なハプロ移植の開発と臨床応用。
4)網膜芽細胞腫に対する眼球温存を目指した局所療法と併用化学療法の開発。
5)顆粒球輸血の開発と臨床応用。
6)移植片対腫瘍効果の機序解明と臨床応用を目指した基礎研究。
7)NOGマウスを用いた担癌モデルによる再発ALLの機序解明と治療開発。
教育活動
当大学小児科および国立国際医療研究センター小児科の専門研修連携施設として小児血液・がん分野の研修を担当し、小児科専門医の取得を目標とすると共に、小児血液・がん専門医研修施設として学会認定を受け、優れた小児血液・がん専門医の育成を目指しています。
また、造血細胞移植認定医の指導の下に実践的な移植やハプロ移植などの上級の研修も実施しています。
スタッフ
教 授 菊田 敦
非常勤講師 伊藤 正樹
准教授 佐野 秀樹
講 師 望月 一弘
学内講師 小林 正悟
助 教 大原 喜裕
助 手 高橋 信久
備考
ホームページ開設しました。(2015.08.10) http://www.pedonc.fmu.ac.jp/
附属病院ホームページ「診療科のご案内」
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